=概況=
【マイワシ】
主要定置網における11月のマイワシ総漁獲量は12トンで、前年(14トン)および平年※1(17トン)をともにやや下回りました。つづく12月の漁獲量は58トン(速報値)で、好漁だった前年(104トン)を下回ったものの、平年(42トン)を上回りました。
佐島地区のまき網は、11、12月とも小羽マイワシを主体に好漁が継続しました。
魚体は未測定ですが、各地水揚データによれば小羽マイワシを主体に大羽マイワシも漁獲されました。
〔2011年概況〕 神奈川県における2011年のマイワシ総漁獲量は、主要定置網1,565トン、まき網2,410トンの合計3,975トン(速報値)で、好漁だった前年(3,406トン)および平年(1,565トン)を上回りました。これは2011年生まれの0歳魚(ヒラゴ〜小羽マイワシ)が、定置網およびまき網により継続して漁獲されたためで、本県周辺海域における2011年級群の資源水準は高いものと推定されます。また2010年生まれの1歳魚も太平洋における資源水準も同じく高水準と考えられており、前述の2011年級群とともに、2012年前半に1、2歳魚(中羽〜大羽マイワシ)として来遊することが期待されます。
【カタクチイワシ】
主要定置網における11月のカタクチイワシ総漁獲量は0.2トンで、不漁だった前年(0.1トン)は上回ったものの平年(3トン)を大きく下回りました。つづく12月の漁獲量は46トンで、不漁だった前年(15トン)を大きく上回り、ほぼ平年(42トン)並みでした。12月中旬までは不漁傾向が継続しましたが、12月下旬の暖水波及にともない、各地で沖合から来遊したと考えられる群が漁獲されました。
魚体は未測定ですが、聞き取りによれば12月下旬には成魚サイズ(約10cm以上)の群が漁獲されたとのことです。
佐島地区のまき網は、餌イワシとしての漁獲が12月上旬まで継続したものの、低調に推移しました。
〔2011年概況〕 神奈川県における2011年のカタクチイワシ総漁獲量は、主要定置網2,058トン、まき網176トンの合計2,234トン(速報値)であり、前年(3,201トン)および平年(3,798トン)を下回りました。これは例年漁獲のピークとなる5〜6月に成魚の漁獲が低迷したためで、夏季以降出現する2011年生まれの未成魚も、不漁だった前年以上に漁獲されませんでした。太平洋のカタクチイワシ2011年級群は、沖合域では資源水準が高いと推定されていますが、房総以北の海域ではいまだ漁が本格化しておらず、本県沿岸への今後の来遊水準も予測が困難です。
【シラス】
相模湾のシラス船びき網によるシラス漁獲量(標本船データより推定)は、11、12月とも前年並みで平年を上回りました(前年比11月1.1倍、12月0.9倍、平年比11月1.3倍、12月1.2倍)。各地とも12月上旬までは比較的まとまった漁が継続しましたが、12月中旬以降は例年同様、漁獲量が徐々に減少してきて終漁を迎えました。
〔2011年概況〕 神奈川県における2011年のシラス総漁獲量は560トン(標本船データからの推定値)で、前年および平年並みの漁獲量でした(前年比1.1倍、平年比1倍)。春季(3〜5月)は春シラスの来遊が遅く、例年4月に訪れる漁獲ピークが5月にずれ込みました。夏季(7、8月)は、荒天が多く漁獲が落ち込みましたが、秋季以降(10〜12月)は平年を上回る漁模様が継続しました。
=予報=
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【マイワシ】
今漁期は、被鱗体長※212〜16cmの小羽〜中羽マイワシ、および18cm以上の大羽マイワシが漁獲の主体となるでしょう。
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過去5年の1・2月漁期の
漁獲量と今漁期の予測量 ![]() *グラフ縦軸:主要定置網+まき網 |
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【カタクチイワシ】
今漁期は、10〜14cmの小型〜大型成魚が漁獲の主体となるでしょう。
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![]() *グラフ縦軸:主要定置網+まき網 |
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【シラス】
神奈川県のしらす漁は、1月1日から3月10日まで禁漁です。当所では解禁後の漁況予測のため、神奈川県しらす船曳網漁業連絡協議会の協力により、今年も1〜3月に禁漁期調査を実施します。調査の状況については、次号で報告する予定です。 |