神奈川県水産技術センター

神奈川県近海海況予報(平成18年10月、臨時版)

予報の見直しについて

平成18年7月28日に長期漁海況予報を発表しましたが、その後の情報に基づいて、千葉県〜鹿児島県までの各都県水産研究機関及び中央水産研究所が予報の見直しを行ないました。

予測(2006年10月〜12月)

伊豆諸島海域の黒潮流路の予測

  1. N型基調
    図の流路は、予測した「流型」の説明用の例です。流路の予測位置を示したものではありません。
    1. 小規模な変動をともなうN型基調で推移する。
    黒潮予測の説明

相模湾沿岸の海況(水温)予測

予測の説明

伊豆諸島海域の黒潮流路の予測

予測期間中の黒潮流路は、次のような経過と予測となり、12月までN型基調(一時的なB型、C型の流路変動を伴う)で推移する。 →黒潮流型についての説明

  1. (7月28日発表の予測と経過) 2006年7月の流路と九州東方沖の小蛇行(7月末の状況)
    1. 伊豆諸島海域の現在のN型流路はしばらく続く。
    2. 九州東方沖に存在する比較的規模の大きい小蛇行(現況)の東進は遅い。
  2. (7月28日発表の予測と経過)  2006年8〜10月以降の日本南岸の離岸
    1. 現況の九州東方沖の小蛇行は8月〜9月に四国沖を東進する。
    2. 潮岬沖で9月以降、離岸傾向となる。
      小蛇行は、分裂しながら次々と潮岬沖を通過した。
    3. 10月以降に、熊野灘・遠州灘沖に蛇行が東進し、A型に移行する。
      小冷水渦が通過し、一時的なB型、C型となった。
  3. 2006年10月以降の黒潮変動
    1. 潮岬付近に大きな蛇行をもたらす小蛇行の東進は見られていない。
    2. 遠州灘沖の黒潮北縁域を冷水渦が断続的に東進し、短期的な流路変動をおこしている。
    3. 少なくとも10月〜11月にA型に移行する可能性は低い。
  4. 2006年10月以降の日本南岸の離岸
    1. 九州南東の小蛇行は部分的な東進を繰り返しつつ、現在も停滞している。
    2. 予測期間以降には、大きな蛇行へ移行する可能性も考えられる。

相模湾沿岸の海況(水温)予測

黒潮の流路変動に影響を受ける。

現況の傾向から、伊豆諸島海域の冷水域の強い影響が考えられ、「かなり低め」を含む「低め」傾向が続く。

A型に移行する際に、大きな流路変動により暖水波及が発生し、「高め」基調となる。

この予報について

この予報は、 平成18年7月の予報の臨時見直し版です。予報会議の参加機関に準じて中央ブロック海況分科会が電子メール交換により検討を行ないました。 その議論をもとに、神奈川県近海に関係する海況予報を再編集したものです。

同検討のとりまとめ結果は、「黒潮の今後の動向について(PDF版)」として中央水産研究所が発表しました。


7月の予報は、 「平成18年度第1回太平洋イワシ・アジ・サバ類長期漁海況予報会議」(中央水産研究所主催:平成18年7月25〜26日)での議論をもとに、 神奈川県近海に関係する海況予報を再編集したものです。

同会議で採択された予報文は、「平成18年度第1回太平洋イワシ・アジ・サバ等長期漁海況予報」として発表されました (水産庁によるプレスリリース記事(pdfファイル) )。

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