神奈川県水産総合研究所

2003年10月

漁海況月報

2003-10-482

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見出し


海況  黒潮の接岸続き、高潮傾向

漁況

定置網水揚  さば類大漁継続、その他の魚種減少

定置網主要魚種月別水揚グラフ

三崎魚市場水揚  マサバ好漁続く、釣りは不漁

三崎主要魚種月別水揚グラフ

さば類水揚情報  長井定置でマサバ好漁続く

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海況

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黒潮:

 黒潮は10月も伊豆諸島海域で本州に接岸して流れ、直進型(N型)で経過した。小さい変化として、上旬に低温域が伊豆諸島北部を東に移動した。中旬は接岸傾向が強く、下旬後半にやや離れた。黒潮の接岸傾向と秋の大潮で、沿岸域は高潮傾向であった。

黒潮の流型

「一都三県漁海況速報」による10月の黒潮流路

10月上旬10月中旬10月下旬

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海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  定置網主要魚種月別水揚グラフ  

三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ  さば類水揚情報

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相模湾:

 三崎の水温は低温傾向で始まったが、10月中旬に、一時的にやや高水温となった。その後は、変化の少ない水温経過であった。平年との比較では上旬やや低め、中旬やや高め、下旬は平年並みであった。また、下旬の大潮時に定置網流出事故が発生した。

10月三崎瀬戸水温日別変化

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海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  定置網主要魚種月別水揚グラフ  

三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ  さば類水揚情報

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漁況

定置網:(2003年10月1日〜30日)

概要

グラフはこちら

 神奈川県内各定置漁場と伊豆東岸地区の魚種別漁獲量上位10種をに示した。10月の総漁獲量は1,159tで、前月の1,817tと比べて6割に減少した。地区別の総漁獲量は、前月と比べて、西湘地区では9割に減少、湘南地区では4割に減少、三浦地区でも6割に減少、金田湾地区でも6割に減少、伊豆地区でも8割に減少した。西湘地区が363tと最も多く、次いで湘南地区が327t、伊豆地区が258tであった。最も漁獲量が多かった魚種はさば類で541tの漁獲があった。このうち、西湘地区で178t、湘南地区で177tを漁獲した。2位はマルソウダで83tの漁獲があった。このうち伊豆地区で35t、西湘地区で32tを漁獲した。3位はマアジで71tの漁獲があった。このうち伊豆地区で47t、湘南地区で16tを漁獲した。4位はイサキで63tの漁獲があった。このうち西湘地区で50t、伊豆地区で11tを漁獲した。
 前年同月(2002年10月)の漁獲量を比較すると、さば類、ブリ(いなだ)等が多く、イサキ、マルソウダ、ウルメイワシ、イボダイ等が少なかった。

ブリ情報

 10月に漁獲されたブリの合計は89tであった。いなだが最も多く、63tの漁獲があった。このうち西湘地区で27t、三浦地区で25tを漁獲した。わかしは25tの漁獲があり、このうち三浦地区で14t、湘南地区で11tを漁獲した。わらさは1.5tの漁獲があり、このうち湘南地区でほぼ全てにあたる1.3tを漁獲した。

ブリ銘柄別水揚量

地区別概要

グラフはこちら

西湘地区: さば類、イサキ、マルソウダを主体に、前月の421tを下回る363tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(550t)比で7割、一昨年同月(376t)比ではほぼ横ばいであった。さば類の漁獲量は178tで、前月(260t)の7割に減少したが、前年同月(56t)比では3.2倍、一昨年同月(20t)比でも9.1倍であった。イサキの漁獲量は50tで前月(11t)の4.6倍に増加したが、前年同月(90t)比では6割、一昨年同月(39t)比では1.3倍であった。

湘南地区: さば類、カタクチイワシ、マイワシを主体に、前月の740tを下回る327tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(106t)比で3.1倍、一昨年同月(154t)比で2.1倍であった。さば類の漁獲量は177tで、前月(363t)の5割に減少したが、前年同月(40t)比では4.4倍、一昨年同月(14t)比で13倍であった。カタクチイワシの漁獲量は36tで、前月(303t)の1割に減少したが、前年同月(2.3t)比では15倍、一昨年同月(416kg)比でも87倍に増加した。マイワシの漁獲量は32tで、前月(2.5t)の13倍に増加し、前年同月(47kg)比では674倍、一昨年同月(717kg)比でも44倍であった。

三浦地区: さば類、ブリ(いなだ)、ブリ(わかし)を主体に、前月の331tを下回る209tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(204t)比でほぼ横ばい、一昨年同月(145t)比では1.4倍であった。さば類の漁獲量は82tで、前月(170t)の8割に減少したが、前年同月(82t)比で1.6倍、一昨年同月(4.0t)比では32倍であった。ブリ(いなだ)の漁獲量は25tで、前月(4.0t)の6.2倍に増加し、前年同月(9.5t)比で2.6倍、一昨年同月(18t)比で1.4倍であった。ブリ(わかし)の漁獲量は14tで、前月(8.4t)の1.6倍に増加し、前年同月(221kg)比では61倍、一昨年同月(13t)比ではほぼ横ばいであった。

金田湾地区: タチウオ、さば類を主体に、前月の4.6tを下回る2.7tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(8.6t)比で3割、一昨年同月(6.0t)比でも5割であった。タチウオの漁獲量は1.2tで、前月(1.2t)とほぼ横ばいであり、前年同月(1.5t)比では8割、一昨年同月(3.2t)比でも4割であった。さば類の漁獲量は591kgで、前月(531kg)の1.1倍に増加し、前年同月(84kg)比で7.0倍、一昨年同月(1kg)比では591倍であった。

伊豆地区: さば類、マアジ、マルソウダを主体に、前月の320tを下回る258tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(517t)比で5割、一昨年同月(391t)比でも7割であった。さば類の漁獲量は55tで、前月(80t)の7割に減少したが、前年同月(24t)比では2.3倍、一昨年同月(28t)比では2.0倍であった。マアジの漁獲量は47tで、前月(31t)の1.5倍に増加し、前年同月(29t)比で1.6倍、一昨年同月(89t)比で5割であった。マルソウダの漁獲量は35tで、前月(119t)の3割に減少し、前年同月(53t)比で6割、一昨年同月(30t)比で1.1倍であった。

表・相模湾定置網2003年10月及び2002年10月魚種別漁獲量

定置網主要魚種月別水揚グラフ

伊豆地区から金田湾地区までの、定置網における主要魚種の月別水揚量推移です。

マアジ
さば類
マイワシ
カタクチイワシ
ぶり類
アカカマス
ヤマトカマス
スルメイカ
イサキ
マルソウダ
イボダイ
マルアジ
スズキ
タチウオ
全地区
西湘地区
湘南地区
三浦地区
金田湾地区
伊豆地区

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海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  定置網主要魚種月別水揚グラフ  

三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ  さば類水揚情報

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三崎魚市場水揚状況(2003年9月28日〜10月27日)

グラフはこちら

 今期の水揚げは、全体で170.6tであり、前漁期の226.1tの8割であった。魚種別にみると、マサバが最も多く45.3tで前漁期の7割、次いでゴマサバが44.0tで前漁期の9割、キンメダイが16.7tで前漁期の6割、マアジが10.1tで前漁期並、ブリが10.0tで前漁期の7割、以下、そうだがつお類、かます類、カタクチイワシ、メダイ、ダツの順で水揚量が多かった。前漁期同様マサバ、ゴマサバは、主に定置網で漁獲された。以下に三崎魚市場の水揚量上位10種類を示す。

2003年10月三崎魚市場水揚上位10魚種  単位:トン
順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 総漁獲量
魚種名 マサバ ゴマサバ キンメダイ マアジ ブリ そうだがつお類 かます類 カタクチイワシ メダイ ダツ
今漁期
45.3
44.0
16.7
10.1
10.0
8.9
6.2
3.7
3.4
2.9
170.6
前漁期
65.1
49.1
27.3
10.1
15.0
10.7
3.0
16.6
4.0
1.9
226.1
増減
-19.8
-5.1
-10.6
-
-5.0
-1.8
+3.2
-12.9
-0.6
+1.0
-55.5


釣り:底魚釣りでは、伊豆諸島方面を中心に操業する船はメダイ0.4tで、その他目立った漁獲はなかった。沿岸域では、ダツ2.7tで前漁期の1.5倍、ムツ1.0tで前漁期並であった。沖合域は、キンメダイが16.3tで前漁期の7割、メダイ2.7tで前漁期の1.2倍であった。

定置網:定置網漁は全体で136.8tであり、前漁期の8割の水揚であった。水揚が最も多いのはマサバの44.5tで前漁期の7割、次いでゴマサバが42.6tで前漁期の9割、ブリが9.8tで前漁期の7割、マアジが9.6tで前漁期並、そうだがつお類が8.8tで前漁期の8割であった。

刺し網等:マダコ163kg、カワハギ133kg等の水揚であった。

その他:カンパチ0.8t、マダイ0.7t等の水揚であった。

表・三崎沿岸主要釣漁業魚種別水揚量

三崎魚市場主要魚種月別漁獲量グラフ

三崎魚市場の主要魚種の月別水揚量の推移です。

マイワシ
カタクチイワシ
マサバ
ゴマサバ
マアジ
ぶり類
キンメダイ
メダイ
マダイ
スズキ
かます類
タチウオ
ダツ
カンパチ
カツオ
そうだがつお類
全魚種

さば類水揚情報


 長井町漁協での10月のさば類の水揚は、マサバ64.5t、ゴマサバ56.4t、合計120.9tで、前月比4割であった。マサバは9月に引き続き定置網でほぼ全ての64.2t漁獲された。ゴマサバは定置網53.0t、釣り0.9t、たもすくい2.5tであった。
 みうら漁協松輪支所での10月のさば類の水揚は、マサバ28.2t、ゴマサバ6.6t、合計34.8tで、前月比約2.5倍であった。

単位はトン
長井
松輪
漁期 マサバ ゴマサバ 合計 マサバ ゴマサバ 合計
2003年10月
64.5
56.4
120.9
28.2
6.6
34.8
2003年9月
151.4
128.2
279.6
8.0
6.0
14.0
増減
-86.9
-71.8
-158.7
+20.2
+0.6
+20.8

長井マサバグラフ 長井ゴマサバグラフ

松輪マサバグラフ 松輪ゴマサバグラフ  

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