神奈川県水産総合研究所

2003年7月

漁海況月報

2003-07-479

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見出し


海況  長梅雨の影響で冷たい海

漁況

定置網水揚  さば類大漁1,000トンを突破、カタクチイワシも好漁

定置網主要魚種月別水揚グラフ

三崎魚市場水揚  浮魚類前漁期に比べ半減

三崎主要魚種月別水揚グラフ

さば類水揚情報  釣りによるマサバ漁獲増加

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海況

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黒潮:

 黒潮は6月に八丈島の南に拡がった冷水を迂回する大きな蛇行をした。7月は中旬から下旬に伊豆諸島域を小さな冷水域が東進した。このため黒潮は冷水域を迂回する小蛇行をした。暖水波及は少なかったが、沿岸域で急潮が発生した。

黒潮の流型

「一都三県漁海況速報」による7月の黒潮流路

7月上旬7月中旬7月下旬

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海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  定置網主要魚種月別水揚グラフ  

三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ  さば類水揚情報

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相模湾:

 三崎の水温では、6月に暖かい夏の海になっていたが、7月に入り徐々に降温して15日には20℃台になった。その後次第に上昇して月初めと同じ23℃に戻った。平年に比べ上旬高め、中下旬低めで、長梅雨の影響で低温の経過であった。

7月三崎瀬戸水温日別変化

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海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  定置網主要魚種月別水揚グラフ  

三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ  さば類水揚情報

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漁況

定置網:(2003年7月1日〜31日)

概要

グラフはこちら

 神奈川県内各定置漁場と伊豆東岸地区の魚種別漁獲量上位10種をに示した。37月の総漁獲量は2,108tで、前月の2,407tと比べて9割に減少した。地区別の総漁獲量は、前月と比べて、西湘地区では1.3倍に増加、湘南地区では9割に減少、三浦地区でも8割に減少、金田湾地区でも5割に減少、伊豆地区でも9割に減少した。湘南地区が628tと最も多く、次いで伊豆地区が547t、三浦地区が543tであった。最も漁獲量が多かった魚種はさば類で1,026tの漁獲があった。このうち、伊豆地区で356t、三浦地区で262tを漁獲した。2位はカタクチイワシで676tの漁獲があった。このうち湘南地区で387t、三浦地区で221tを漁獲した。3位はシイラで86tの漁獲があった。このうち伊豆地区で40t、西湘地区で30tを漁獲した。4位はサワラで37tの漁獲があった。このうち伊豆地区で33t、湘南地区で3.0tを漁獲した。
 前年同月(2002年7月)と比較すると、さば類、カタクチイワシ、シイラ、サワラ等で漁獲が多く、マアジ、タチウオ、マアジ(じんだ)、アカカマス等で漁獲は少なかった。

ブリ情報

 7月に漁獲されたブリの合計は51tであった。いなだが最も多く、27tの漁獲があった。このうち西湘地区で12t、伊豆地区で9.8tを漁獲した。わかしは20tの漁獲があり、このうち西湘地区で9.8t、湘南地区で6.3tを漁獲した。わらさは4.6tの漁獲があり、このうち三浦地区でほぼ全てにあたる4.4tを漁獲した。ぶりの漁獲は8kgと僅かであった。

ブリ銘柄別水揚量

地区別概要

グラフはこちら

西湘地区: さば類、カタクチイワシ、シイラを主体に、前月の302tを上回る378tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(113t)比で3.3倍、一昨年同月(121t)比でも3.1倍であった。さば類の漁獲量は前月(61t)の3.5倍に増加した。前年同月(5.7t)比でも37倍、一昨年同月(14t)比でも16倍であった。カタクチイワシの漁獲量は前月(64t)の7割に減少し、前年同月(18t)比では2.4倍、一昨年同月(2.2t)比でも21倍であった。シイラの漁獲量は前月(4.9t)の6.1倍に増加し、前年同月(3.2t)比で9.2倍、一昨年同月(1.1t)比で26倍であった。

湘南地区: カタクチイワシ、さば類、マイワシ(9,301kg)を主体に,前月の732tを下回る628tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(184t)比で3.4倍、一昨年同月(237t)比では2.6倍であった。カタクチイワシの漁獲量は前月(287t)の1.3倍に増加し、前年同月(56t)比で6.9倍、一昨年同月(56t)比でも6.9倍であった。さば類の漁獲量は前月(374t)の5割に減少し、前年同月(42t)比で4.6倍、一昨年同月(14t)比で14倍であった。マイワシの漁獲量は、前月(13t)の7割に減少し、前年同月(1.3t)比では7.2倍、一昨年同月(106t)比では1割であった。

三浦地区: さば類、カタクチイワシ、マアジを主体に,前月の705tを下回る543tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(260t)比で2.1倍、一昨年同月(272t)比でも2.0倍であった。さば類の漁獲量は、前月(369t)の7割に減少し、前年同月(34t)比では7.6倍、一昨年同月(39t)比でも6.7倍であった。カタクチイワシの漁獲量は、前月(274t)の8割に減少し、前年同月(103t)比では2.1倍、一昨年同月(12t)比で18倍であった。マアジの漁獲量は、前月(22t)の7割に減少し、前年同月(50t)比で3割、一昨年同月(12t)比では1.2倍であった。

金田湾地区: カタクチイワシ、さば類を主体に、前月の24tを下回る11tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(55t)比で2割、一昨年同月(22t)比でも5割であった。カタクチイワシの漁獲量は、前月(3.1t)の1.2倍に増加し、前年同月(9.1t)比では4割、一昨年同月(14t)比でも3割であった。さば類の漁獲量は、前月(16t)の2割に減少し、前年同月(92kg)比では32倍、一昨年同月(478kg)比でも6.1倍にであった。

伊豆地区: さば類、シイラ、サワラを主体に、前月の643tを下回る547tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(187t)比で2.9倍、一昨年同月(351t)比で1.6倍であった。さば類の漁獲量は、前月(287t)の1.2倍に増加し、前年同月(27t)比でも13倍、一昨年同月(43t)比でも8.2倍であった。シイラの漁獲量は前月(12t)の3.3倍に増加し、前年同月(18t)比でも2.2倍、一昨年同月(6.4t)比では6.3倍であった。サワラの漁獲量は前月(486kg)の67倍に増加し、前年同月(472kg)比では69倍、一昨年同月(86kg)比では380倍であった。

表・相模湾定置網2003年7月及び2002年7月魚種別漁獲量

定置網主要魚種月別水揚グラフ

伊豆地区から金田湾地区までの、定置網における主要魚種の月別水揚量推移です。

マアジ
さば類
マイワシ
カタクチイワシ
ぶり類
アカカマス
ヤマトカマス
スルメイカ
イサキ
マルソウダ
イボダイ
マルアジ
スズキ
タチウオ
全地区
西湘地区
湘南地区
三浦地区
金田湾地区
伊豆地区

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海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  定置網主要魚種月別水揚グラフ  

三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ  さば類水揚情報

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三崎魚市場水揚状況(2003年6月30日〜7月29日)

グラフはこちら

 今期の水揚げは、全体で273.7tであり、前漁期の383.3tの7割であった。魚種別にみると、ゴマサバが最も多く107.2tで、前漁期の7割、次いでカタクチイワシが36.2tで前漁期の5割、キンメダイが33.7tで前漁期並、マサバが19.6tで前漁期の6割、メダイ17.0tで前漁期の2.4倍、以下マアジ、かます類、ブリ、マルアジ、ムツの順で水揚量が多かった。ゴマサバ、カタクチイワシ、マサバ、マアジといった浮魚類は半減した。以下に三崎魚市場の水揚量上位10種類を示す。

2003年7月三崎魚市場水揚上位10魚種  単位:トン
順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 総漁獲量
魚種名 ゴマサバ カタクチイワシ キンメダイ マサバ メダイ マアジ かます類 ブリ マルアジ ムツ
今漁期
107.2
36.2
33.7
19.6
17.0
16.2
10.5
4.4
2.8
2.6
273.7
前漁期
158.4
72.2
34.6
34.0
7.0
33.0
10.6
0.4
5.1
1.4
383.3
増減
-51.2
-36.0
-0.9
-14.4
+10.0
-16.8
-0.1
+4.0
-2.3
+1.2
-109.6


釣り:底魚釣りでは、伊豆諸島方面を中心に操業する船は、キンメダイ1.7tで前漁期の2割、メダイ6.0tで前漁期の2倍であった。沿岸域では、キンメダイ3.8tで前漁期の3.8倍、メダイ2.2tで前漁期の3.1倍、ダツ2.0tで前漁期の2.0倍であった。沖合域は、キンメダイが28.1tで前漁期の1.3倍、メダイ8.7tで前漁期の2.6倍であった。さば釣りは、島周りでゴマサバが35.4tで前漁期の3.7倍、沿岸域でゴマサバが0.7tであった。

定置網:定置網漁は全体で169.8tであり、前漁期の5割の水揚であった。水揚が最も多いのはゴマサバの70.9tで前漁期の5割、次いでカタクチイワシが36.2tで前漁期の5割、マサバが17.5tで前漁期の5割、マアジが15.9tで前漁期の5割であった。上位4種は全て前漁期から半減した。

刺し網等:マサバ754kg、マダコ408kg、シタビラメ196kg等の水揚であった。

その他:カンパチ1.2t、マダイ0.7t等の水揚であった。

表・三崎沿岸主要釣漁業魚種別水揚量

三崎魚市場主要魚種月別漁獲量グラフ

三崎魚市場の主要魚種の月別水揚量の推移です。

マイワシ
カタクチイワシ
マサバ
ゴマサバ
マアジ
ぶり類
キンメダイ
メダイ
マダイ
スズキ
かます類
タチウオ
ダツ
カンパチ
カツオ
そうだがつお類
全魚種

さば類水揚情報


 長井町漁協での7月のさば類の水揚は、マサバ40.0t、ゴマサバ211.7t、合計251.7tで、前月比約8割であった。マサバは定置網で4.1t、釣りで35.9t漁獲され、ゴマサバは定置網43.4t、釣り9.0t、たもすくい159.2tであった。
 みうら漁協松輪支所での7月のさば類の水揚は、マサバ121.0t、ゴマサバ22.6t、合計143.6tであった。マサバの水揚量は前月の12倍で、不漁だった昨年の合計を1ヶ月で上回った。

単位はトン
長井
松輪
漁期 マサバ ゴマサバ 合計 マサバ ゴマサバ 合計
2003年7月
40.0
211.7
251.7
121.0
22.6
143.6
2003年6月
41.4
284.7
326.1
10.1
12.0
22.1
増減
-1.4
-73.0
-74.4
+110.9
+10.6
+121.5

長井マサバグラフ 長井ゴマサバグラフ 

松輪マサバグラフ 松輪ゴマサバグラフ   

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