神奈川県水産総合研究所

2003年1月

漁海況月報

2003-01-473

PDFファイルはこちらから

見出し


海況  黒潮接岸中、三崎の水温変化が激しい

漁況

定置網水揚  金田湾地区における標本漁場が、1漁場から4漁場へ増加

定置網主要魚種月別水揚グラフ

三崎魚市場水揚  引き続き島周りのゴマサバが好漁

三崎主要魚種月別水揚グラフ

さば類水揚情報  長井:たもすくいのゴマサバ前漁期並

漁海況情報TOPへ


海況

先頭へ戻る

黒潮:

 黒潮は、平成15年1月も大きな流路変化はなく、接岸型(N型)で経過した。この接岸型の黒潮流路は、昨年1月から1年間継続した。黒潮の小規模な変化のわりには、沿岸域への暖水波及は大きかった。

黒潮の流型

「一都三県漁海況速報」による1月の黒潮流路

1月上旬1月中旬1月下旬

先頭へ戻る

海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  定置網主要魚種月別水揚グラフ  

三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ  さば類水揚情報

漁海況情報TOPへ

相模湾:

 三崎の水温は、月初め13℃まで降温していた。1月の前半と後半に、暖水波及があり、4℃の昇温・降温を繰り返す大きな変化を示した。このため、1月の三崎の水温は平年より2℃高めから低めを2廻りした。

1月三崎瀬戸水温日別変化

先頭へ戻る

海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  定置網主要魚種月別水揚グラフ  

三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ  さば類水揚情報

漁海況情報TOPへ

漁況

定置網:(2003年1月1日〜31日)

概要

グラフはこちら

 神奈川県内各定置漁場と伊豆東岸地区の魚種別漁獲量上位10種をに示した。1月の総漁獲量は678tで、前月の545tと比べて1.2倍に増加した。地区別の総漁獲量は、前月と比べて、西湘地区では9割に減少、湘南地区では2.3倍に増加、三浦地区では6割に減少、金田湾地区では1.5倍に増加、伊豆地区でも1.4倍に増加した。伊豆地区が446tと最も多く、次いで西湘地区が116t、湘南地区が56tであった。最も漁獲量が多かった魚種はカタクチイワシで359tの漁獲があった。このうち、伊豆地区で261t、西湘地区で89tを漁獲した。2位はさば類で111tの漁獲があった。このうち伊豆地区で99t、西湘地区で6.3tを漁獲した。3位はマアジで40tの漁獲があった。このうち伊豆地区で14t、金田湾地区で8.8tを漁獲した。4位はスズキで31tの漁獲があった。このうち三浦地区で18t、金田湾地区で9.6tを漁獲した。
 前年同月(2002年1月)と比較すると、漁獲が多いものは、カタクチイワシ、さば類、メアジ、スルメイカ等であった。少ないものは、スズキ、マアジ、サンマ、マルアジ等であった。

ブリ情報

 1月に漁獲されたブリの合計は1.2tであった。わらさが最も多く、690kgの漁獲があった。このうち三浦地区で418kg、伊豆地区で268kgを漁獲した。ぶりは315kgの漁獲があり、三浦地区で257kgを漁獲した。いなだは154kgの漁獲があり、三浦地区で98kgを漁獲した。わかしは三浦地区で6kg漁獲したのみであった。

地区別概要

グラフはこちら

西湘地区: カタクチイワシ、マアジ、さば類を主体に、前月の126tを下回る116tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(53t)比で2.2倍、一昨年同月(36t)比でも3.2倍であった。カタクチイワシの漁獲量は89tで、前月(8.0t)の11倍に増加し、前年同月(5.7t)比でも16倍、一昨年同月(810kg)比でも110倍であった。マアジの漁獲量は6.7tで、前月(4.3t)の1.6倍に増加し、前年同月(6.6t)比ではほぼ横ばいであり、一昨年同月(1.6t)比では4.2倍であった。さば類の漁獲量は6.3tで、前月(5.1t)の1.2倍に増加し、前年同月(3.1t)比でも2.0倍、一昨年同月(2.4t)比では2.6倍であった。

湘南地区: メアジ、マルアジ、カタクチイワシを主体に、前月の25tを上回る56tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(85t)比で7割であった。メアジの漁獲量は20tで、前月(1.1t)の18倍に増加し、前年同月(12t)比でも1.7倍、一昨年同月(1.1t)比でも19倍であった。マルアジの漁獲量は17.8tで、前月(3.5t)の5.1倍に増加し、前年同月(36t)比では5割、一昨年同月(1.8t)比では10倍であった。カタクチイワシの漁獲量は7.0tで、前月(467kg)の15倍に増加し、前年同月(46kg)比で154倍、一昨年同月(1.7t)比でも4.1倍であった。

三浦地区: スズキ、マアジ、さば類を主体に,前月の70tを下回る40tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(66t)比で6割であった。スズキの漁獲量は17.9tで、前月(14t)の1.2倍に増加したが、前年同月(60t)比では3割、一昨年同月(10t)比では1.8倍であった。マアジの漁獲量は7.1tで、前月(8.2t)の9割に減少したが、前年同月(652kg)比では11倍、一昨年同月(2.1t)比では3.5倍であった。さば類の漁獲量は4.8tで、前月(2.8t)の1.7倍に増加し、前年同月(97kg)比でも49倍、一昨年同月(1.8t)比でも2.7倍であった。

金田湾地区: スズキ、マアジ、カタクチイワシを主体に、前月の14tを上回る20tを漁獲した。スズキの漁獲量は9.6tで、前月(9.5t)のほぼ横ばいであった。マアジの漁獲量は8.8tで、前月(2.3t)の3.8倍に増加した。カタクチイワシの漁獲量は388kgで、前月(235kg)の1.6倍に増加した。

伊豆地区:カタクチイワシ、さば類、スルメイカを主体に、前月の311tを上回る446tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(191t)比で2.3倍であった。カタクチイワシの漁獲量は261tで、前月(23t)の11倍に増加し、前年同月(723kg)比でも361倍、一昨年同月(725kg)比でも360倍であった。さば類の漁獲量は99.2tで、前月(21t)の4.8倍に増加し、前年同月(34t)比でも2.9倍、一昨年同月(6.0t)比でも17倍であった。スルメイカの漁獲量は23.7tで、前月(148t)の2割に減少したが、前年同月(10t)比では2.3倍、一昨年同月(35t)比では7割であった。

表・相模湾定置網2003年1月及び2002年1月魚種別漁獲量

定置網主要魚種月別水揚グラフ

伊豆地区から金田湾地区までの、定置網における主要魚種の月別水揚量推移です。

マアジ
さば類
マイワシ
カタクチイワシ
ぶり類
アカカマス
ヤマトカマス
スルメイカ
イサキ
マルソウダ
イボダイ
マルアジ
スズキ
タチウオ
全地区
西湘地区
湘南地区
三浦地区
金田湾地区
伊豆地区

先頭へ戻る

海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  定置網主要魚種月別水揚グラフ  

三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ  さば類水揚情報

漁海況情報TOPへ

三崎魚市場水揚状況(2003年1月1日〜1月30日)

グラフはこちら

 今期の水揚げは、全体で181.1tであり、前漁期の149.0tより増加した。魚種別にみると、ゴマサバが最も多く109.4tで、前漁期の1.8倍であり、伊豆諸島海域での操業時期が早まり、過去5年間の平均(7.0t)に比べ大幅に増加した。次いで、マルアジが20.1tで前漁期の2.8倍、スズキが17.0tで前漁期並、以下マアジ、キンメダイ、メダイ、メトイカ、ナマコ、カンパチ、わかめ根株の順で水揚量が多かった。以下に三崎魚市場の水揚量上位10種類を示す。

2003年1月三崎魚市場水揚上位10魚種  単位:トン
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 合計
魚種名 ゴマサバ マルアジ スズキ マアジ キンメダイ メダイ メトイカ ナマコ カンパチ わかめ根株
今漁期
109.4
20.1
17.0
8.0
6.1
1.9
1.8
1.5
1.5
1.1
181.1
前漁期
61.7
7.1
17.3
8.0
13.9
3.8
1.2
1.2
1.5
0.0
149.0
増減
+47.7
+13.0
-0.3
0.0
-7.8
-1.9
+0.6
+0.3
0.0
+1.1
+32.1


釣り:伊豆諸島方面を中心に操業する船では、底魚釣りは、キンメダイ0.7t、メダイ1.1tと低調だった。沿岸域でも、キンメダイ1.2tなど水揚がほとんどなかった。沖合域は、キンメダイが4.2tで前漁期の4割、メダイ0.5tで前漁期の2割であった。島周りでのサバ釣りは、ゴマサバが引き続き好漁し96.0tで前漁期の1.6倍、マサバが0.3tであった。沿岸域でのサバ釣りは、ゴマサバ0.6t、マサバ0.2tの水揚であった。

定置網:定置網漁は全体で56.3tであり、前漁期並の水揚であった。水揚が最も多いのはマルアジの20.1tで前漁期の2.9倍であった。次いでスズキの17.0tで前漁期並であった。3位がマアジの7.5tで前漁期並、以下順にゴマサバ5.0t、メトイカ1.8t、ヤリイカ1.0t等であった。

刺し網等:かれい類571kg、生わかめ388kg、わかめ根株320kg等の水揚であった。

その他:カンパチ1.3t、ナマコ0.9t、わかめ根株0.8t等の水揚であった。

表・三崎沿岸主要釣漁業魚種別水揚量

三崎魚市場主要魚種月別漁獲量グラフ

三崎魚市場の主要魚種の月別水揚量の推移です。

マイワシ
カタクチイワシ
マサバ
ゴマサバ
マアジ
ぶり類
キンメダイ
メダイ
マダイ
スズキ
かます類
タチウオ
ダツ
カンパチ
カツオ
そうだがつお類
全魚種

さば類水揚情報


 長井町漁協での1月期のさば類の水揚は、マサバ0.4t、ゴマサバ509.4t、合計509.8tで、先月並の水揚であったが、たもすくいによるゴマサバの水揚が例年に比べ非常に多く、ここ3年間で最も多かった。
 

単位はトン
長井
松輪
漁期 マサバ ゴマサバ 合計 マサバ ゴマサバ 合計
2003年1月
0.4
509.4
509.8
-
-
-
2002年12月
1.0
495.2
496.2
-
-
-
増減
-0.6
+14.2
+13.6
-
-
-

長井マサバグラフ 長井ゴマサバグラフ 

松輪マサバグラフ 松輪ゴマサバグラフ   

先頭へ戻る

海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  定置網主要魚種月別水揚グラフ  

三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ  さば類水揚情報

漁海況情報TOPへ