神奈川県水産総合研究所

2002年9月

漁海況月報

2002-09-469


見出し


海況  黒潮接岸継続中

漁況

定置網水揚  西湘及び伊豆地区で、マルソウダの漁獲が好調。(西湘388t、伊豆194t)

三崎魚市場水揚  浮魚減少、底物も低調、中旬にマイワシ25t揚がる

三崎主要魚種月別水揚グラフ

さば類水揚情報  松輪のさば釣り終了

漁海況情報TOPへ


海況

先頭へ戻る

黒潮:

 黒潮は、9月上旬遠州灘沖にある冷水域を迂回し、外房に接近していた。10日以降、冷水域の東進に伴って、伊豆諸島の東で大きく離岸した。その後下旬には、大きな離岸はなくなった。

黒潮の流型

「一都三県漁海況速報」による9月の黒潮流路

9月上旬9月中旬9月下旬

先頭へ戻る

海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ  さば類水揚情報

漁海況情報TOPへ

相模湾:

 三崎の水温は、月初め27℃あったが、その後は次第に降温して、下旬には23℃台で経過した。相模湾の流れは8月ほどではないが、沖合の変化に伴い、10日前後に流れの速い日が数日続いた。

9月三崎瀬戸水温日別変化

先頭へ戻る

海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ  さば類水揚情報

漁海況情報TOPへ

漁況

定置網:(2002年9月1日〜30日)

概要

 神奈川県内各定置漁場と伊豆東岸地区の魚種別漁獲量上位10種をに示した。今月の標本漁場数は、前月と変わらなかった。9月の総漁獲量は1,342tで、前月の1,113tと比べて1.2倍に増加した。地区別の総漁獲量は、前月と比べて、西湘地区は2.4倍に増加、湘南地区は4割に減少、三浦地区でも8割に減少、金田湾地区でも5割に減少、伊豆地区では2.8倍に増加した。西湘地区が616tと最も多く、次いで伊豆405t、三浦地区が177tであった。最も漁獲量が多かった魚種はマルソウダで612tの漁獲があった。このうち、西湘地区で388t、伊豆地区で194tを漁獲した。2位はさば類で193tの漁獲があった。このうち西湘地区で100t、湘南地区で42tを漁獲した。3位はブリ(いなだ)で66tの漁獲があった。このうち三浦地区で44t、西湘地区で19tを漁獲した。4位はヤマトカマスで64tの漁獲があった。このうち伊豆地区で40t、西湘地区で20tを漁獲した。

 前年同月(平成13年9月)と比較すると、漁獲が増加したものは、マルソウダ、さば類、ブリ(いなだ)等であった。減少したものは、マアジ、イサキ、マアジ(じんだ)等であった。ほぼ横ばいだったのは、ヤマトカマス等であった。
 

ブリ情報

 9月に漁獲されたブリの合計は93tであった。いなだが最も多く、66tの漁獲があった。このうち三浦地区で44t、西湘地区で19tを漁獲した。わかしは26tの漁獲があり、このうち三浦地区で11t、湘南地区で8.0tを漁獲した。わらさは1.2tの漁獲があり、このうち伊豆地区で918kgを漁獲した。ぶりは伊豆地区で10kg漁獲されただけであった。

地区別概要


西湘地区:マルソウダ、さば類、マルアジ、を主体に、前月の255tを上回る616tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(409t)比で1.5倍、一昨年同月(301t)比でも2.0倍であった。マルソウダの漁獲量は前月(86t)の4.5倍に増加し、前年同月(117t)比でも3.3倍、一昨年同月(59t)比でも6.6倍であった。さば類の漁獲量は前月(26t)の3.8倍に増加した。前年同月(99t)比ではほぼ横ばい、一昨年同月(45t)比では2.2倍であった。マルアジの漁獲量は前月(2.0t)の14倍に増加し、前年同月(1.0t)比でも27倍、一昨年同月(3.7t)比でも7.2倍であった。

湘南地区:さば類、マルソウダ、マアジを主体に,前月の313tを下回る140tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(152t)比で9割であった。さば類の漁獲量は前月(57t)の7割に減少したが、前年同月(23t)比では1.8倍であった。マルソウダの漁獲量は前月(39t)の4割に減少し、前年同月(21t)比でも8割であった。マアジの漁獲量は、前月(42t)の4割に減少し、前年同月(40t)比でも4割であった。

三浦地区:ブリ(いなだ)、さば類、マイワシを主体に,前月の225tを下回る177tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(125t)比で1.4倍に増加した。ブリ(いなだ)の漁獲量は、前月(7.5t)の5.9倍に増加し、前年同月(10t)比でも4.4倍であった。さば類の漁獲量は、前月(68t)の4割に減少したが、前年同月(2.7t)比では8.8倍であった。マイワシの漁獲量は、前月(683kg)の34倍に増加し、前年同月(7.8t)比でも2.9倍であった。

金田湾地区:タチウオ、さば類を主体に、前月の9.2tを下回る4.3tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(3.4t)比で1.3倍であった。タチウオの漁獲量は、前月(6.1)の3割に減少したが、前年同月(1.8t)比では1.1倍であった。さば類の漁獲量は、前月(952kg)の9割に減少したが、前年同月(41kg)比では21倍であった。

伊豆地区:マルソウダ、ヤマトカマス、マアジ(じんだ)を主体に、前月の147tを上回る405tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(410t)比でほぼ横ばいであった。マルソウダの漁獲量は、前月(52t)の3.7倍に増加し、前年同月(143t)比でも1.4倍であった。ヤマトカマスの漁獲量は前月(42t)の9割に減少したが、前年同月(32t)比では1.2倍であった。マアジ(じんだ)の漁獲量は前月(51t)の6割に減少し、前年同月(44t)比でも7割であった。

表・相模湾定置網2002年9月及び2001年9月魚種別漁獲量


先頭へ戻る

海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ  さば類水揚情報

漁海況情報TOPへ

三崎魚市場水揚状況(2002年8月29日〜9月27日)

 今期の水揚げは、全体で150.8tであり、前漁期の204.5tより減少した。魚種別にみると、マイワシが最も多く26.0tで、前漁期の85倍であった。次いで、ゴマサバが18.2tで前漁期の4割、以下キンメダイ、マアジ、ぶり類、そうだがつお類、アオアジ、マサバ、メダイ、かます類の順で水揚量が多かった。

2002年9月三崎魚市場水揚上位10魚種  単位:トン
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 合計
魚種名 マイワシ ゴマサバ キンメダイ マアジ ぶり類 そうだがつお類 アオアジ マサバ メダイ かます類
今漁期
26.0
18.2
15.4
14.4
13.7
12.8
7.4
6.8
5.3
2.7
150.8
前漁期
0.3
46.1
11.2
32.6
13.2
18.8
8.7
5.9
5.8
24.7
204.5
増減
+25.7
-27.9
+4.2
-18.2
+0.5
-6.0
-1.3
+0.9
-0.5
-22.0
-53.7


釣り:伊豆諸島方面を中心に操業する船では、底魚釣りはキンメダイの漁がほとんどなく0.4t、メダイは4.0tであった。沿岸域でも、キンメダイ0.6tなど水揚がほとんどなかった。沖合海域は、キンメダイ14.4tで前漁期の1.5倍、メダイ1.0tで前漁期の4割であった。沖合域でのサバ釣りもゴマサバ0.6tで、マサバ0.4tと低調であった。沿岸域でのサバ釣りは、マサバ2.8t、ゴマサバ1.8tの水揚であった。

定置網:定置網漁は全体で101tであり、前漁期の6割の水揚であった。水揚が最も多いのはマイワシの15.6tで9月中旬に集中的に水揚げされ、前漁期の45倍であった。次いでゴマサバの15.5tで前漁期の4割であった。以下順にマアジ13.8t、ぶり類13.4t、そうだがつお類12.5tであった。

刺し網等:タコ492kg、イセエビ250kg等の水揚であった。

その他:マイワシ10.5t、カンパチ1.3t等の水揚であった。マイワシは巻網による水揚である。

表・三崎沿岸主要釣漁業魚種別水揚量

三崎魚市場主要魚種月別漁獲量グラフ

三崎魚市場の主要魚種の月別水揚量の推移です。

マイワシ  マサバ  ゴマサバ  マアジ  ぶり類   キンメダイ  メダイ

 スズキ  かます類  タチウオ  ダツ  カンパチ  カツオ  そうだがつお類



さば類水揚情報



 長井町漁協での9月期のさば類の水揚は、マサバ2.0t、ゴマサバ31.0tで、合計33.0tであった。たもすくいによる水揚が大幅に減少し(7.4t)、合計では前漁期の1/3の水揚となった。
 みうら漁協松輪支所では、釣りの漁期が終わったことにより、前月に比べマサバ、ゴマサバとも大幅に減少した。

単位はトン
長井
松輪
漁期 マサバ ゴマサバ 合計 マサバ ゴマサバ 合計
2002年9月
2.0
31.0
33.0
2.1
1.4
3.5
2002年8月
6.7
99.0
105.7
11.2
41.4
52.6
増減
-4.7
-68.0
-72.7
-9.1
-40.0
-49.1

長井マサバグラフ 長井ゴマサバグラフ 

松輪マサバグラフ 松輪ゴマサバグラフ   

先頭へ戻る

海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ

漁海況情報TOPへ