神奈川県水産総合研究所

2002年8月

漁海況月報

2002-08-468


見出し


海況  黒潮接岸で潮流速し

漁況

定置網水揚  カタクチ、さば類が大幅に増加、マアジが引き続き好調、総漁獲量は前年並み

三崎魚市場水揚  浮魚は増加、底物は減少

三崎主要魚種月別水揚グラフ

さば類水揚情報  マサバ低調、ゴマサバ好調

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海況

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黒潮:

 黒潮は、7月から接岸勢力が強く、8月になっても伊豆諸島北部に接岸して流れた。このため、相模灘への黒潮分枝流が強く、城ヶ島沖の浮魚礁ブイでは50cm/sを越える速い流れが頻発した。

黒潮の流型

「一都三県漁海況速報」による8月の黒潮流路

8月上旬8月中旬8月下旬

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海況  黒潮  相模湾

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相模湾:

 三崎の水温は、月初め急上昇して、27℃近い日が4日続いた。その後は25℃を上下して経過し、月末には急激に昇温して、26℃台となった。平年に比べて、月初めの一時期の著しい高温に続き、全般に高めで経過した。

8月三崎瀬戸水温日別変化

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海況  黒潮  相模湾

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漁況

定置網:(2002年8月1日〜31日)

概要

 神奈川県内各定置漁場と伊豆東岸地区の魚種別漁獲量上位10種をに示した。今月の標本漁場数は、前月と変わらなかった。8月の総漁獲量は1,113tで、前月の757tと比べて1.5倍に増加した。地区別の総漁獲量は、前月と比べて、西湘地区は2.3倍に増加、湘南地区も1.7倍に増加、三浦地区は9割に減少、金田湾地区でも8割に減少、伊豆地区でも8割に減少した。湘南地区が313tと最も多く、次いで西湘地区が255tであった。最も漁獲量が多かった魚種はカタクチイワシで201tの漁獲があった。このうち、湘南地区で106t、三浦地区で44tを漁獲した。2位はさば類で201tの漁獲があった。このうち三浦地区で68t、湘南地区で57 tを漁獲した。3位はマルソウダで197tの漁獲があった。このうち西湘地区で86t、伊豆地区で52tを漁獲した。4位はマアジで127tの漁獲があった。このうち湘南地区で42t、西湘地区で36tを漁獲した。

 前年同月(平成13年8月)と比較すると、漁獲が増加したものは、カタクチイワシ、さば類、マルソウダ、ヤマトカマス等であった。減少したものは、マアジ(じんだ)、マイワシ、マイワシ(ひらご)、ブリ(わかし)、等であった。
 

ブリ情報

 8月に漁獲されたブリの合計は63tであった。いなだが最も多く、34tの漁獲があった。このうち西湘地区で19t、三浦地区で7.5tを漁獲した。わかしは18tの漁獲があり、このうち三浦地区で8.7t、湘南地区で7.2tを漁獲した。わらさは11tの漁獲があり、このうち伊豆地区でほぼ全てにあたる11tを漁獲した。ぶりは伊豆地区で15kg、三浦地区で5.7kg漁獲されただけだった。

地区別概要


西湘地区:マルソウダ、マアジ、カタクチイワシ、を主体に、前月の113tを上回る255tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(344t)比で7割、一昨年同月(369t)比でも7割であった。マルソウダの漁獲量は前月(1.3t)の64倍に増加し、前年同月(68t)比では1.3倍、一昨年同月(133t)比では6割であった。マアジの漁獲量は前月(44t)の8割に減少したが、前年同月(7.7t)比では4.7倍、一昨年同月(4.2t)比では8.4倍であった。カタクチイワシの漁獲量は前月(18t)の1.7倍に増加し、前年同月(223kg)比でも143倍、一昨年同月(102kg)比でも313倍であった。

湘南地区:カタクチイワシ、さば類、マアジを主体に,前月の184tを上回る313tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(212t)比で1.5倍に増加した。カタクチイワシの漁獲量は前月(56t)の1.9倍に増加し、前年同月(27t)比では3.9倍であった。さば類の漁獲量は前月(42t)の1.4倍に増加し、前年同月(21t)比でも2.7倍であった。マアジの漁獲量は、前月(27t)の1.6倍に増加し、前年同月(31t)比でも1.4倍であった。

三浦地区:さば類、カタクチイワシ、マアジを主体に,前月の259tを下回る225tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(233t)比ではほぼ横ばいであった。さば類の漁獲量は、前月(34t)の2倍に増加し、前年同月(19t)比でも3.7倍であった。カタクチイワシの漁獲量は、前月(103t)の4割に減少したが、前年同月(5.4t)比では8.1倍であった。マアジの漁獲量は、前月(50t)の1/2に減少したが、前年同月(15t)比では1.7倍であった。

金田湾地区:ウルメイワシ、カタクチイワシ、さば類を主体に、前月の12tを下回る9.2tを漁獲した。ウルメイワシは、前月の漁獲は無かったが、前年同月(55kg)比では111倍であった。カタクチイワシの漁獲量は、前月(2.1t)の6割に減少した。前年同月はカタクチイワシの漁獲は無かった。

伊豆地区:マルソウダ、マアジ(じんだ)、さば類、を主体に、前月の187tを下回る147tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(412t)比で4割であった。マルソウダの漁獲量は、前月(6.1t)の8.6倍に増加したが、前年同月(58t)比では9割であった。マアジ(じんだ)の漁獲量は前月(32t)の1.6倍に増加したが、前年同月(100t)比では1/2であった。さば類の漁獲量は前月(27t)の1.8倍に増加し、前年同月(20t)比でも2.4倍であった。

表・相模湾定置網2002年8月及び2001年8月魚種別漁獲量


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三崎魚市場水揚状況(2002年7月30日〜8月28日)

 今期の水揚げは、全体で204.5tであり、前漁期の197.8tより微増であった。魚種別にみると、ゴマサバが最も多く46.1tで、前漁期の4.5倍であった。次いで、マアジが32.6tで前漁期の0.65倍、その他、かます類、そうだがつお類、ぶり類、キンメダイ、アオアジ、カタクチイワシ、マサバ、メダイの順で水揚量が多かった。

表・三崎沿岸魚市場の水揚量上位10魚種

釣り:伊豆諸島方面を中心に操業する船では、底魚釣りはキンメダイの漁がほとんどなく0.5t、メダイは2.8tであった。沿岸域でも、キンメダイ0.8tなど水揚がほとんどなかった。沖合海域は、キンメダイ9.8tで前漁期の0.24倍、メダイ2.8tで前漁期の0.7倍であった。沖合域でのサバ釣りも4.6tで前漁期の4.6倍の水揚であった。

定置網:定置網漁は全体で166.5tであり、前漁期の1.2倍の水揚であった。水揚が最も多いのはゴマサバの41.0tで前漁期の4.6倍、次いでマアジの32.4tで前漁期の0.7倍であった。以下順にかます類23.8t、そうだがつお類18.5t、ぶり類12.9tであった。

刺し網等:タコ799kg、イセエビ458kg等の水揚であった。

その他:タコ2.5t、カンパチ1.3t等の水揚であった。

表・三崎沿岸主要釣漁業魚種別水揚量

三崎魚市場主要魚種月別漁獲量グラフ

三崎魚市場の主要魚種の月別水揚量の推移です。

マイワシ  マサバ  ゴマサバ  マアジ  ぶり類   キンメダイ  メダイ

 スズキ  かます類  タチウオ  ダツ  カンパチ  カツオ  そうだがつお類



さば類水揚情報


 長井町漁協での8月期のさば類の水揚は、マサバ6.7t、ゴマサバ99.0tで、合計105.7tであった。たもすくいによる水揚が半減し(46.2t)、合計では前漁期の2/3の水揚となった。
 みうら漁協松輪支所では前月に比べマサバはやや減少、ゴマサバは約2倍に増加した。しかし、マサバは例年に比べ非常に少ない水揚げで推移している。

単位はトン
長井
松輪
漁期 マサバ ゴマサバ 合計 マサバ ゴマサバ 合計
2002年8月
6.7
99.0
105.7
11.2
41.4
52.6
2002年7月
8.7
152.7
161.4
16.4
23.0
39.4
増減
-2.0
-53.7
-55.7
-5.2
+18.4
+13.2

長井マサバグラフ 長井ゴマサバグラフ 

松輪マサバグラフ 松輪ゴマサバグラフ   

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