神奈川県水産総合研究所

2002年4月

漁海況月報

2002-04-464



海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ

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海況

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黒潮:

 黒潮は3月に引続き、御蔵島付近を通る直進型(いわゆるN型)で4月も流れた。その流路は、中旬にやや変化が見られ、月末には遠州灘に冷水渦ができて、黒潮はそれを迂回して北上するB型流路になった。

黒潮の流型

「一都三県漁海況速報」による4月の黒潮流路

4月上旬4月中旬4月下旬

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相模湾:

 三崎の水温は、月初め16℃台で、月中からは17℃前後で経過した。3月からの高温傾向は4月も継続し、平年との比較では上・中旬は2℃、下旬は1℃と、非常に高目の水温が続いている。

4月三崎瀬戸水温日別変化

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漁況

定置網:(2002年4月1日〜30日)

概要

 神奈川県内各定置漁場と伊豆東岸地区の魚種別漁獲量上位10種をに示した。今月の標本漁場数は、前月と比べて伊豆地区で1箇所減少したが、その他の地区では変わらなかった。4月の総漁獲量は1,224tで、前月の810tと比べて1.5倍に増加した。地区別の総漁獲量は、前月と比べて、西湘地区は3.2倍に増加、湘南地区でも1.1倍に増加、三浦地区でも1.4倍に増加、伊豆地区でも1.1倍に増加した。伊豆地区が500tと最も多く、次いで西湘地区が456tであった。最も漁獲量が多かった魚種はマアジで759tの漁獲があった。このうち、西湘地区で390t、伊豆地区で282tを漁獲した。2位はカタクチイワシで185tの漁獲があった。このうち伊豆地区で95t、湘南地区で58tを漁獲した。3位はブリ(わらさ)で37tの漁獲があった。このうち伊豆地区で33t、西湘地区で2.7tを漁獲した。4位はスルメイカで30tの漁獲があり、このうち伊豆地区で21t、西湘地区で5.9tを漁獲した。
 前年同月(平成13年4月)と比較すると、漁獲が増加したものは、マアジ、カタクチイワシ、ブリ(わらさ)、スルメイカ等であった。減少したものは、ブリ(ぶり)、マイワシ、ボラ等であった。

ブリ情報

 4月に漁獲されたブリの合計は58tであり,わらさが最も多く、37tを漁獲した。このう伊豆地区で9割にあたる33tを漁獲した。ぶりは21tを漁獲し、このうち伊豆地区でほぼ全ての21tを漁獲した。いなだは387kgを漁獲し、このうち湘南地区で9割にあたる339kgを漁獲した。わかしはごく僅か(8kg)しか漁獲されなかった。

地区別概要


西湘地区:マアジ、カタクチイワシ、スルメイカを主体に、前月の140tを上回る456tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(172t)比で2.6倍、一昨年同月(148t)比でも3.1倍であった。マアジの漁獲量は前月(85t)の4.6倍に増加し、前年同月(115t)比でも3.4倍であった。また、一昨年同月(57t)比でも6.9倍であった。カタクチイワシの漁獲量は前月(14t)の1.5倍に増加し、前年同月(6.3t)比でも3.4倍、一昨年同月(8.8t)比でも2.4倍であった。スルメイカの漁獲量は前月(980kg)の6倍に増加し、前年同月(878kg)比で6.7倍、一昨年同月(1.6t)比でも3.8倍であった。

湘南地区:カタクチイワシ、マアジ、メアジを主体に,前月の143tを上回る159tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(269t)比で6割であった。カタクチイワシの漁獲量は前月(35t)の1.7倍に増加し、前年同月(10t)比でも5.6倍であった。マアジの漁獲量は前月(68t)の6割に減少し、前年同月(208t)比でも2割であった。メアジの漁獲量は、前月(10t)の2.3倍に増加し、前年同月(7.0t)比でも3.4倍であった。

三浦地区:マアジ、マルアジ、カタクチイワシを主体に,前月の71tを上回る103tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(91t)比で1.1倍であった。マアジの漁獲量は、前月(29t)の1.6倍に増加し、前年同月(44t)比でも1.1倍であった。マルアジの漁獲量は、前月(62kg)の198倍に増加し、前年同月(105kg)比でも117倍であった。カタクチイワシの漁獲量は、前月(5.8t)の1.4倍に増加し、前年同月(2.5t)比でも3.2倍であった。

金田湾地区:カタクチイワシ、マイワシを主体に、前月の634kgを上回る5.8tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(7.0t)比で約8割であった。カタクチイワシの漁獲量は前月(178kg)の15.5倍に増加し、前年同月(475kg)比でも5.8倍であった。マイワシの漁獲量は前月(178kg)の15.5倍に増加し、前年同月(218kg)比でも5.8倍であった。

伊豆地区:マアジ、カタクチイワシ、ブリ(わらさ)を主体に、前月の456tを上回る500tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(182t)比で2.7倍であった。マアジの漁獲量は前月(199t)の1.4倍に増加し、前年同月(52t)比でも5.4倍であった。カタクチイワシの漁獲量は前月(220t)の4割に減少したが、前年同月(5.1t)比では18.4倍であった。ブリ(わらさ)の漁獲量は前月(480kg)の68倍に増加し、前年同月(18.4t)比でも1.8倍であった。

表・相模湾定置網2002年4月及び2001年4月魚種別漁獲量


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三崎魚市場水揚状況(2002年4月1日〜4月30日)


 今期の水揚げは、全体で241.1tであり、前漁期の199.9tの1.2倍であった。魚種別にみると、ゴマサバが最も多く80.6tで、前漁期の1.2倍であった。次いで、マアジが59.6tで前漁期の1.3倍、その他、アオアジ、メダイ、キンメダイ、カタクチイワシ、スズキ、ブリ、カンパチ、かます類の順で水揚量が多かった。

表・三崎沿岸魚市場の水揚量上位10魚種

釣り:伊豆諸島方面を中心に操業する船では、底魚釣りがメダイ16.0t、キンメダイ1.5tであった。沿岸域では、キンメダイ1.3t、メダイ0.7tのみで特に目立った漁獲はなかった。沖合海域は、キンメダイ12.4t、メダイ6.5tで、キンメダイは例年の半分程度の水揚であった。沖合域でのサバ釣りは80.3tと前漁期の1.4倍であった。

定置網:定置網漁は全体で108.9tであり、前漁期の1.3倍の水揚であった。水揚が最も多いのマアジの58.3tで、前漁期に引き続き好漁した。次いでアオアジが25.4tで前漁期の2.5倍、カタクチイワシ7.9t、スズキ2.2tでなどであった。

刺し網等:かれい類379kg、たこ283kg、カワハギ254kg等の水揚であった。

その他:カンパチ1.3t、マアジ1.1tなどの水揚であった。

表・三崎沿岸主要釣漁業魚種別水揚量

三崎魚市場主要魚種月別漁獲量グラフ

三崎魚市場の主要魚種の月別水揚量の推移です。

マイワシ  マサバ  ゴマサバ  マアジ  ぶり類   キンメダイ

メダイ  スズキ  かます類  タチウオ  ダツ  カンパチ  そうだがつお類



さば類水揚情報


 長井町漁協での4月期のさば類の水揚げは、マサバ1.9t、ゴマサバ495.7tで、合計497.6tであった。水揚は前月に比べやや増加した。
 みうら漁協松輪支所では今期の水揚はほとんどなかった。

単位はトン
長井
松輪
漁期 マサバ ゴマサバ 合計 マサバ ゴマサバ 合計
2002年4月
1.9
495.7
497.6
0.2
0.8
1.0
2002年3月
1.4
419.7
421.2
0.2
-
0.2
増減
+0.5
+76.0
+76.4
0
+0.8
+0.8
 

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