神奈川県水産総合研究所

2002年3月

漁海況月報

2002-03-463



海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ

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海況

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黒潮:

 黒潮は2月に引き続き、潮岬から東に流れ、遠州灘沖に冷水域がなく、御蔵島付近を通る直進型(いわゆるN型)で3月も流れた。その流路は、中旬にやや変化が大きく、その暖水波及が相模湾にも影響した。

黒潮の流型

「一都三県漁海況速報」による3月の黒潮流路

3月上旬3月中旬3月下旬

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相模湾:

 三崎の水温は、1月・2月は平年より1〜2℃以上低めで経過した。3月は上旬後半に昇温して、14〜15℃の水温経過となり、20日頃は平年より2℃高めであった。しかし、3月の末には一時平年並みの13℃までさがったが、その後も高温が続いている。

3月三崎瀬戸水温日別変化

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漁況

定置網:(2002年3月1日〜31日)

概要

 神奈川県内各定置漁場と伊豆東岸地区の魚種別漁獲量上位10種をに示した。今月の標本漁場数は、前月と比べて、金田湾地区で1箇所増加し、三浦地区で1箇所、伊豆地区で2箇所減少した。西湘地区と湘南地区では変わらなかった。3月の総漁獲量は810tで、前月の289tと比べて2.8倍に増加した。地区別の総漁獲量は、前月と比べて、西湘地区は3.1倍に増加、湘南地区でも2.2倍に増加、三浦地区でも2倍に増加、伊豆地区でも3.2倍に増加した。伊豆地区が456tと最も多く、次いで湘南地区が143tであった。最も漁獲量が多かった魚種はマアジで、380tの漁獲があった。このうち、伊豆地区で199t、西湘地区で85tを漁獲した。2位はカタクチイワシで、275tの漁獲があった。このうち伊豆地区で220t、湘南地区で35tを漁獲した。3位はボラで、25tの漁獲があった。このうち西湘地区で15t、三浦地区で9.0tを漁獲した。4位はイシダイで、14tの漁獲があり、このうち伊豆地区で6.5t、西湘地区で6.4tを漁獲した。
 前年同月(平成13年3月)と比較すると、漁獲が増加したものは、マアジ、カタクチイワシ、ボラ、イシダイ等であった。減少したものは、メアジ、マルアジ、スズキ等であった。ほぼ横ばいであったものは、スルメイカ等であった。

ブリ情報

 3月に漁獲されたブリの合計は8.1tであり,いなだが最も多く、3.7tを漁獲した。このうち三浦地区でほぼ全ての3.6tを漁獲した。わらさは2.2tを漁獲し、このうち西湘地区で889kgを漁獲した。ぶりは1.9tを漁獲し、このうち伊豆地区でほぼ全ての1.8tを漁獲した。わかしは241kgを漁獲し、このうち三浦地区でほぼ全ての240kgを漁獲した。

地区別概要


西湘地区:マアジ、ボラ、カタクチイワシを主体に、前月の46tを上回る140tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(148t)とほぼ横ばいであり、一昨年同月(138t)比でもほぼ横ばいであった。マアジの漁獲量は前月(18t)の4.8倍に増加したが、前年同月(94t)比では9割に減少した。また、一昨年同月(53t)比では1.6倍であった。ボラの漁獲量は前月(1.1t)の14.3倍に増加し、前年同月(3.7t)比でも4倍に増加した。また、一昨年同月(4.5t)比でも3.3倍であった。カタクチイワシの漁獲量は前月(3.9t)の3.7倍に増加し、前年同月(5.8t)比でも2.5倍と増加し、一昨年同月(1.9t)比でも7.6倍であった。

湘南地区:マアジ、カタクチイワシ、メアジを主体に,前月の64tを上回る143tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(99t)比で1.4倍に増加した。マアジの漁獲量は前月(5.0t)の13.6倍に増加し、前年同月(30t)比でも2.2倍に増加した。カタクチイワシの漁獲量は、前月(1.2t)の28.2倍に増加し、前年同月(1.4t)比でも24.7倍に増加した。メアジの漁獲量は、前月(20t)の1/2に減少し、前年同月(23t)比では4割に減少した。

三浦地区:マアジ、ボラ、カタクチイワシを主体に,前月の36tを上回る71tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(30t)比で2.4倍に増加した。マアジの漁獲量は、前月(1.9t)の15.5倍に増加し、前年同月(5.8t)比でも5倍に増加した。ボラの漁獲量は、前月(1.2t)の7.5倍に増加し、前年同月(2.0t)比でも4.5倍に増加した。

金田湾地区:マアジ、カタクチイワシ、マイワシを主体に、634kgを漁獲した。総漁獲量は前年同月(960kg)比で7割に減少した。マアジの漁獲量は、前年同月(392kgt)比で1/2に減少した。カタクチイワシの漁獲量は、前年同月(83kg)比で2.1倍に増加した。マイワシの漁獲量は、前年同月(133kg)比で9割に減少した。(前月は操業なし)

伊豆地区:カタクチイワシ、マアジを主体に、前月の144tを上回る456tを漁獲した。総漁獲量は前年同月(182t)比で2.5倍に増加した。カタクチイワシの漁獲量は前月(64t)の3.4倍に増加し、前年同月(36t)比でも6倍に増加した。マアジの漁獲量は前月(41t)の4.9倍に増加し、前年同月(6.9t)比でも3.8倍に増加した。

表・相模湾定置網2002年3月及び2001年3月魚種別漁獲量


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三崎魚市場水揚状況(2002年3月2日〜3月31日)

今期の水揚げは、全体で199.9tであり、前漁期の255.4tの0.8倍であった。魚種別にみると、ゴマサバが最も多く65.2tで、前漁期の0.4倍であった。次いで、マアジが45.4tで前漁期の1倍、その他、メダイ、キンメダイ、アオアジ、カタクチイワシ、スズキ、干わかめ、わかめ根株、カンパチの順で水揚量が多かった。

表・三崎沿岸魚市場の水揚量上位10魚種

釣り:伊豆諸島方面を中心に操業する船では、底魚釣りがメダイ7.5t、ムツ0.1トンのみであった。沿岸域では、キンメダイ0.6tのみで特に目立った漁獲はなかった。沖合海域は、メダイ16.0t、キンメダイ13.2tで、ともに前漁期の約2倍であった。沖合域でのサバ釣りは56.5トンと前漁期の0.4倍であった。

定置網:定置網漁は全体で82.3tであり、前漁期の2倍の水揚であった。水揚が最も多いのマアジの44.7tで、前漁期の15倍の水揚であった。次いでアオアジが10.3tで前漁期の1/2、カタクチイワシ3.3t、スズキ2.9tでなどであった。

刺し網等:わかめ根株984kg、干わかめ623kg、ヒラメ376kg等の水揚であった。

その他:ゴマサバ4.7t、カンパチ1.3tなどの水揚であった。

表・三崎沿岸主要釣漁業魚種別水揚量

三崎魚市場主要魚種月別漁獲量グラフ

三崎魚市場の主要魚種の月別水揚量の推移です。

マイワシ  マサバ  ゴマサバ  マアジ  ぶり類   キンメダイ

メダイ  スズキ  かます類  タチウオ  ダツ  カンパチ  そうだがつお類



さば類水揚情報


 長井町漁協での3月期のさば類の水揚げは、釣りでマサバ1.4t、たもすくいでゴマサバ419.7tで、合計421.2tであった。水揚は前月に比べやや減少した。
 みうら漁協松輪支所では今期の水揚はほとんどなかった。

単位はトン
長井
松輪
漁期 マサバ ゴマサバ 合計 マサバ
2002年3月
1.4
419.7
421.2
0.2
2002年2月
1.2
650.5
651.7
0.3
増減
+0.2
-230.8
-230.5
-0.1
 

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