神奈川県水産総合研究所

2002年1月

漁海況月報

2002-01-461



海況  黒潮  相模湾

漁況  定置網水揚  三崎魚市場水揚  三崎主要魚種月別水揚グラフ

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海況

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黒潮:

 黒潮は潮岬から東に流れ、遠州灘沖に大きな冷水域がなく、八丈島と御蔵島の間を通る直進型(いわゆるN型)であった。流路は徐々に北に移動して、下旬には御蔵島付近をとおり、房総沖に接岸して流れた。

黒潮の流型

「一都三県漁海況速報」による1月の黒潮流路

1月上旬1月中旬1月下旬

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相模湾:

 三崎の水温は、昨年末から平年より低めとなり、年明け15℃で始まった。その後次第に降温していたが、20日過ぎにやや暖水が波及した。しかし、暖水流入は弱く、月末には12℃になった。平年より1〜2℃低めの経過で、1月末には高温だった昨年より4℃低い。

1月三崎瀬戸水温日別変化

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漁況

定置網:(2002年1月1日〜31日)

概要

 神奈川県内各定置漁場と伊豆東岸地区の魚種別漁獲量上位10種をに示した。今月の標本漁場数は、前月と比べて西湘地区で2箇所、三浦地区で3箇所、金田湾地区で1箇所、伊豆地区で1箇所減少した。湘南地区では変わらなかった。1月の総漁獲量は395tで、前月の576tと比べて7割に減少した。地区別の総漁獲量は、前月と比べて、西湘地区は6割に減少、湘南地区では1.7倍に増加、三浦地区では4割に減少、伊豆地区は7割に減少した。伊豆地区が191tと最も多く、次いで湘南地区が85tであった。最も漁獲量が多かった魚種はスズキで、71tの漁獲があった。このうち、三浦地区で60t、湘南地区で10tを漁獲した。2位はマアジで、61tの漁獲があった。このうち伊豆地区で42t、湘南地区で11tを漁獲した。3位はサンマで、59tの漁獲があり、ほぼ全てを伊豆地区で漁獲した。4位はさば類で、37tの漁獲があった。このうち伊豆地区で全体の9割にあたる34tを漁獲した。
 前年同月(2001年1月)と比較すると、漁獲が増加したものは、スズキ、マアジ、サンマ、さば類等であった。減少したものは、スルメイカ、タチウオ、ふぐ類等であった。

ブリ情報

 1月に漁獲されたぶり類の合計は4.3tであり,ブリが最も多く、2.1t(300本)漁獲された。このうち9割にあたる2.0tは伊豆地区で漁獲された。いなだは1.5t漁獲され、このうち伊豆地区で588kg、三浦地区で451kg漁獲された。わらさは543kg、わかしは164kg漁獲された。

地区別概要


西湘地区: マイワシ、マアジ、カタクチイワシを主体に、前月の89tを下回る53tが漁獲された。総漁獲量は前年同月(36t)比で1.5倍に増加し、一昨年同月(39t)比でも1.4倍に増加した。マイワシの漁獲量は前月(53kg)の228倍と大幅に増加し、前年同月(18kg)比でも637倍に増加した。また、一昨年同月(92kg)比でも132倍に増加した。マアジの漁獲量は前月(2.2t)の3倍に増加し、前年同月(1.6t)比でも4.1倍に増加した。また、一昨年同月(1.5t)比でも4.5倍に増加した。カタクチイワシの漁獲量は5.7tであり、前年同月(811kg)比で7倍に増加し、一昨年同月(76kg)比でも75倍に増加した。

湘南地区: マルアジ、メアジ、マアジを主体に,前月の50tを上回る85tが漁獲された。総漁獲量は前年同月(14t)比の5.9倍に増加した。マルアジの漁獲量は前月(12kg)の3,000倍、前年同月(18kg)比でも2,000倍と、大幅に増加した。メアジの漁獲量は、前月(7.6t)の1.5倍に増加し、前年同月(118kg)比でも99倍に増加した。マアジの漁獲量は、前月(2.4t)の4.8倍に増加し、前年同月(1.4t)比でも7.8倍に増加した。

三浦地区: スズキを主体に,前月の165tを下回る66tが漁獲された。総漁獲量は前年同月(10t)比で5.9倍に増加した。スズキの漁獲量は、前月(17t)の3.6倍に増加し、前年同月(10t)比でも5.9倍に増加した。三浦地区におけるスズキの総漁獲量に占める割合は、9割と非常に高かった。

金田湾地区: 操業なし

伊豆地区: サンマ、マアジ、さば類を主体に、前月の259tを下回る191tが漁獲された。総漁獲量は前年同月(100t)比の1.9倍に増加した。サンマの漁獲量は前月(227Kg)の258倍と、大幅に増加し、前年同月(19t)比でも3倍に増加した。マアジの漁獲量は前月(9.3t)の3.4倍に増加し、前年同月(12t)比でも3.6倍に増加した。さば類の漁獲量は前月(104t)の3割に減少したが、前年同月(6.0t)比では5.7倍に増加した。

表・相模湾定置網2002年1月及び2001年1月魚種別漁獲量


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三崎魚市場水揚状況(2002年1月1日〜1月30日)

 今期の水揚げは、全体で139.6tであり、前漁期の740.6tの0.2倍であった。魚種別にみると、スズキが最も多く61.6tで、前漁期の1.1倍であった。次いで、マイワシが19.7tであったが、前漁期からは大幅に減少した。その他、アオアジ、キンメダイ、ゴマサバ、メダイ、マアジ、かれい類、カンパチ、ナマコの順で水揚量が多かった。ほとんどの魚種で水揚が減少した。

表・三崎沿岸魚市場の水揚量上位10魚種

釣り:伊豆諸島方面を中心に操業する船では、底魚釣りがメダイの0.4t、キンメダイが0.2tのみであった。沿岸域では、キンメダイ1.2t、メダイ0.6tなどであった。沖合海域は、キンメダイ8.0t、メダイ6.1tで、ともに前漁期より大幅に減少した。

定置網:定置網漁は全体で80.4tであり、前漁期の1/4の水揚であった。水揚が最も多いのスズキで61.4tで、前漁期並の水揚であった。次いでアオアジの10.0tで前漁期並、マアジ1.7tで前漁期から半減などであった。マイワシの水揚は1.0tにとどまった。

刺し網等:かれい類1331kg、生わかめ268kg、なまこ266kg等の水揚であった。

その他:マイワシの水揚が18.7tで前漁期の307.3tより大幅に減った。その他カンパチ1.6t、マダイ0.6t等であった。

表・三崎沿岸主要釣漁業魚種別水揚量

三崎魚市場主要魚種月別漁獲量グラフ

三崎魚市場の主要魚種の月別水揚量の推移です。

マイワシ  マサバ  ゴマサバ  マアジ  ぶり類   キンメダイ

メダイ  スズキ  かます類  タチウオ  ダツ  カンパチ  そうだがつお類



さば類水揚情報



 長井町漁協での12月期のさば類の水揚げは、釣りでマサバ1.4t、ゴマサバ0.2t、たもすくいでゴマサバ276.0tで、合計277.6tであった。たもすくいにより水揚は前月に比べ大幅に増加した。
長井
松輪
漁期 マサバ ゴマサバ 合計 マサバ
2002年1月
1.4
276.2
277.6
-
2001年12月
5.3
61.3
66.0
-
増減
-3.9
+214.9
+211.1
-
 

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