神奈川県水産総合研究所

2001年12月

漁海況月報

2001-12-460


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海況  黒潮  相模湾

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海況

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黒潮:

黒潮は12月中、八丈島をとおり、その東にある冷水渦を迂回した後、房総半島沖へ流れた。中旬には八丈島付近で冷水域にせき止められた暖水が、沿岸に波及した。しかし、その暖水波及は弱く、下旬には遠州灘に弱い冷水域が発生した。

黒潮の流型

「一都三県漁海況速報」による12月の黒潮流路

12月上旬12月中旬12月下旬

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相模湾:

三崎の水温は、12月初め17℃台で、日を追って降温し月末には14℃台になった。月の中旬に相模湾に波及した沖合暖水で2℃以上昇温したが、短期間であった。平年との比較では、上旬はやや低めで、月中頃に平年を大きく上回ったが、長く続かず、下旬は1〜2℃平年を下まわった。

12月三崎瀬戸水温日別変化

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漁況

定置網:(2001年12月1日〜31日)

概要

 神奈川県内各定置漁場と伊豆東岸地区の魚種別漁獲量上位10種をに示した。今月の標本漁場数は、前月と比べて湘南地区で1箇所減少したが、その他の地区では変わらなかった。12月の総漁獲量は576tで、前月の1,067tと比べて1/2に減少した。地区別の総漁獲量は前月と比べて、西湘地区は4割に減少、湘南地区も5割に減少、三浦地区も4割に減少、金田湾地区は2.6倍に増加、伊豆地区は8割に減少した。伊豆地区が259tと最も多く、次いで三浦地区が165tであった。最も漁獲量が多かった魚種はさば類で、135tの漁獲があった。このうち、伊豆地区で104t、湘南地区で14tを漁獲した。2位はマイワシで、84tの漁獲があった。このうち三浦地区でほぼ全ての83tを漁獲した。3位はスズキで、75tの漁獲があった。このうち三浦地区で56t、金田湾地区で12tを漁獲した。4位はスルメイカで、54tの漁獲があった。このうち伊豆地区でほぼ全ての53tを漁獲した。
 前年同月(平成12年12月)と比較すると、漁獲が増加したものは、さば類、マイワシ、スズキ、スルメイカ、タチウオ等であった。減少したものは、ふぐ類、ウスバハギ、カタクチイワシ等であった。ほぼ横ばいであったのは、マアジ等であった。

ブリ情報

 12月に漁獲されたブリの合計は5.7tであり,いなだが最も多く2.7t漁獲され、このうち1.3tは三浦地区で漁獲された。わらさは2.2t漁獲され、このうち湘南地区で1.5t漁獲された。ブリはわずか100kg漁獲されただけであり、そのうち90kgは伊豆地区で漁獲された。

地区別概要


西湘地区:タチウオ、メアジ、さば類を主体に、前月の215tを下回る89tが漁獲された。総漁獲量は前年同月(92t)比でほぼ横ばいであったが、一昨年同月(138t)比では6割に減少した。タチウオの漁獲量は前月(112kg)の130倍と、大幅に増加したが、前年同月(18t)比では8割に減少した。また、一昨年同月(30t)比でも1/2に減少した。メアジの漁獲量は前月(13t)とほぼ横ばいであったが、前年同月(202kg)比では64倍に増加した。さば類の漁獲量は前月(12t)の9割に減少し、前年同月(22t)比でも1/2に減少したが、一昨年同月(6.3t)比では1.7倍に増加した。

湘南地区:さば類、メアジを主体に,前月の104tを下回る50tが漁獲された。総漁獲量は前年同月(20t)比の2.5倍に増加した。さば類の漁獲量は前月(43t)の1/3に減少したが、前年同月(370kg)比では39倍に増加した。次いで漁獲の多かったメアジの漁獲量は、前月(3.1t)の2.5倍に増加し、前年同月(94kg)比でも25倍に増加した。

三浦地区:マイワシ、スズキを主体に,前月の430tを下回る165tが漁獲された。総漁獲量は前年同月(40t)比で4.1倍に増加した。マイワシの漁獲量は前月(362t)に比べて2割に減少したが、前年同月(850kg)比では98倍と、大幅に増加した。

金田湾地区:スズキを主体に,前月の5.3tを上回る13.8tが漁獲された。総漁獲量は前年同月(8.1t)比の1.7倍に増加した。スズキの漁獲量は前月(4.0t)に比べて3.1倍に増加し、前年同月(6.2t)比でも2倍に増加した。

伊豆地区:さば類、スルメイカ、タチウオを主体に、前月の314tを下回る259tが漁獲された。総漁獲量は前年同月(193t)比で1.3倍に増加した。さば類の漁獲量は前月(21t)の4.9倍に増加し、前年同月(37t)比でも2.8倍に増加した。スルメイカの漁獲量は前月(28t)の1.9倍に増加し、前年同月(24t)比でも2.2倍に増加した。

表・相模湾定置網2001年12月及び2000年12月魚種別漁獲量


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三崎魚市場水揚状況(2001年11月27日〜12月31日)

今期の水揚げは、全体で740.6tであり、前漁期の546.2tの1.4倍であった。魚種別にみると、マイワシが最も多く533.8tで、全水揚の7割を占めた。次いで、スズキの55.9tで前漁期の7倍であった。キンメダイは41.6tで前漁期から半減した。その他、アオアジ、メダイ、マサバ、ゴマサバ、ぶり類、ダツ、マアジの順で水揚量が多かった。

表・三崎沿岸魚市場の水揚量上位10魚種

釣り:伊豆諸島方面を中心に操業する船では、底魚釣りがキンメダイの7.8t、メダイが2.5tであった。キンメダイは前漁期の2割、メダイは3倍であった。操業回数は前漁期に比べ半減した。沿岸域では、キンメダイ4.7t、ダツ4.1tなどであった。沖合海域は、キンメダイ29.0t、メダイ14.8tで、ともに前漁期よりやや減少した。

定置網:定置網漁は全体で316.4tであり、前漁期の5倍の水揚であった。水揚が最も多いのマイワシの226.5tで、前漁期の70倍の水揚であった。次いでスズキの55.6tで前漁期の7.5倍、アオアジ8.4t、マアジ3.8t、マサバ3.7t、ブリ類3.2tなどであった。マサバは前漁期比15倍であったが、マアジは、ぶり類は3割であった。

刺し網等:なまこ381kg、カワハギ355kg等の水揚げであった。

その他:まき網によるマイワシの漁獲が307.3tで前漁期よりやや減ったが、引き続き高水準の水揚であった。その他アオアジ20.4t、カンパチ2.4t、ゴマサバ2.4t、ブリ類1.4t等であった。

表・三崎沿岸主要釣漁業魚種別水揚量

三崎魚市場主要魚種月別漁獲量グラフ

三崎魚市場の主要魚種の月別水揚量の推移です。

マイワシ  マサバ  ゴマサバ  マアジ  ぶり類   キンメダイ

メダイ  スズキ  かます類  タチウオ  ダツ  カンパチ  そうだがつお類



さば類水揚情報

 長井町漁協での12月期のさば類の水揚げは、定置網でマサバ5.3t、ゴマサバ1.7t、たもすくいでゴマサバ59.6tで、合計66.6tであった。たもすくいにより水揚は前月に比べ大幅に増加した。

長井
松輪
漁期 マサバ ゴマサバ 合計 マサバ
2001年12月
5.3
61.3
66.6
-
2001年11月
12.1
100.4
112.5
-
増減
-6.8
-39.1
-45.9
-
 

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