神奈川県水産総合研究所

2001年11月


漁海況月報


2001-11-459


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海況

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黒潮:

黒潮は、月初め八丈島をとおり、大きく東へ迂回した後、房総半島沖に近づいて流れた。中旬には八丈島付近に冷水域ができ、その冷水域は日を追って東に移動し、房総半島沖でも黒潮は離れた。

黒潮の流型

「一都三県漁海況速報」による11月の黒潮流路

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相模湾:

三崎の水温は、11月初め20℃で、日を追って降温し月末には17℃台になった。月初め相模湾に波及した沖合暖水は東から湾奥にさし込み、湾内は反時計回りの流れとなった。平年との比較では、上旬の後半以降やや低めとなり、長く続いた高温傾向は一段落した。

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漁況

定置網:(2001年11月1日〜30日)

概要

 神奈川県各地及び伊豆東岸地区の各定置漁場の魚種別漁獲量上位10種をに示した。今月の標本漁場数は、前月と比べてすべての地区で変わらなかった。11月の総漁獲量は1,067tで、前月の1,069tと比べてほぼ横ばいであった。地区別の総漁獲量は前月と比べて、西湘地区は6割に減少、湘南地区も7割に減少、三浦地区は3倍に増加、金田湾地区は2.4倍に増加、伊豆地区は8割に減少した。三浦地区が430tと最も多く、次いで伊豆地区が314tであった。最も漁獲量が多かった魚種はマイワシで、431tの漁獲があった。このうち、三浦地区で362t、伊豆地区で56tを漁獲した。2位はマアジで、85tの漁獲があった。このうち伊豆地区で50t、三浦地区で13tを漁獲した。3位はさば類で、83tの漁獲があった。このうち湘南地区で43t、伊豆地区で21tを漁獲した。4位はウルメイワシであり、74tの漁獲があった。このうち西湘地区で57t、伊豆地区で16tを漁獲した。
 前年同月(平成12年11月)と比較すると、漁獲が増加したものは、マイワシ,マアジ、さば類、ウルメイワシ、等であった。減少したものは、ふぐ類等であった。ほぼ横ばいであったのは、マルソウダ、イサキ等であった。

ブリ情報

 11月に漁獲されたぶり類の合計は28tであり、わらさが最も多く16t漁獲され、このうち10.5tは三浦地区で漁獲された。いなだは8.6t漁獲され、このうち西湘地区で3.6t漁獲された。ブリはわずか28kg漁獲されただけであった。

地区別概要


西湘地区:ウルメイワシ、マルソウダ、イボダイを主体に、前月の376tを下回る215tが漁獲された。総漁獲量は前年同月(284t)比の8割に減少し、一昨年同月(243t)比でも9割に減少した。ウルメイワシの漁獲量は前月(93t)の6割に減少したが、前年同月(1.7t)比では34倍に増加した。また、一昨年同月(3.6t)比でも16倍に増加した。マルソウダの漁獲量は前月(52t)の4割に減少し、前年同月(32t)比でも7割に減少し、一昨年同月(27t)比でも8割に減少した。イボダイの漁獲量は前月(16t)の1.2倍に増加し、前年同月(15t)比でも1.2倍に増加したが、一昨年同月(19t)比ではほぼ横ばいであった。

湘南地区:さば類、マアジを主体に,前月の154tを下回る104tが漁獲された。総漁獲量は前年同月(59t)比の1.8倍に増加した。さば類の漁獲量は前月(12t)の3.6倍に増加し、前年同月(2.0t)比でも22倍に増加した。次いで漁獲の多かったマアジの漁獲量は、前月(37t)の3割に減少したが、前年同月(1.4t)比では7.9倍に増加した。

三浦地区:マイワシを主体に,前月の145tを上回る430tが漁獲された。総漁獲量は前年同月(58t)比で7.7倍に増加した。マイワシの漁獲量は前月(1.1t)に比べて318倍に増加し、前年同月(2.5t)比でも143倍と、大幅に増加した。

金田湾地区:スズキを主体に,前月の2.3tを上回る5.3tが漁獲された。総漁獲量は前年同月(7.6t)比の7割に減少した。スズキの漁獲量は前月(131kg)に比べて30倍に増加し、前年同月(3.7t)比でも1.1倍に増加した。

伊豆地区:マイワシ、マアジ、マルソウダ、スルメイカを主体に、前月の391tを下回る314tが漁獲された。総漁獲量は前年同月(175t)比で1.8倍に増加した。マイワシの漁獲量は前月(71t)の8割に減少したが、前年同月(158kg)比では353倍に増加した。マアジの漁獲量は前月(89t)の6割に減少したが、前年同月(9.8t)比では5.1倍に増加した。

表・相模湾定置網2001年11月及び2000年11月魚種別漁獲量

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三崎魚市場水揚状況(2001年10月28日〜11月26日)


 今期の水揚げは、全体で546.2tであり、前漁期の166.0tの3倍であった。魚種別にみると、マイワシが最も多く、前漁期から357.4tも激増した。次いで、キンメダイの77.1tで前漁期の2割増であった。その他、メダイ、マアジ、スズキ、ゴマサバ、アオアジ、ぶり類、ダツ、タチウオの順で水揚量が多かった。マイワシはまき網による漁獲量がほとんどで、定置網でも入網が見られた。

表・三崎沿岸魚市場の水揚量上位10魚種

釣り:伊豆諸島方面を中心に操業する船では、底魚釣りがキンメダイの38.0t、メダイが0.8tであった。キンメダイは前漁期の9割、メダイは3割であった。沿岸域では、キンメダイ6.7t、ダツ4.2tなどであった。沖合海域は、キンメダイ32.0t、メダイ23.3tで、ともに前漁期より倍増した。

定置網:定置網漁は全体で61.9tであり、前漁期より1割減の水揚げであった。水揚げが最も多いのはマアジで15.3t、次いでスズキ7.3t、アオアジ6.3t、ぶり類4.7t、タチウオ4.4t、マイワシ3.1tなどであった。マアジは前漁期並、スズキは14倍、アオアジは2倍、ぶり類は3割であった。

刺し網等:はぎ類601kg、たい226kg等の水揚げであった。

その他:まき網による大羽主体のマイワシの漁獲が355.1tで今年最高の水揚であった。その他カンパチ1.4t、ぶり類1.0t、たい0.9t等であった。

表・三崎沿岸主要釣漁業魚種別水揚量

三崎魚市場主要魚種月別漁獲量グラフ

三崎魚市場の主要魚種の月別水揚量の推移です。

マイワシ  マサバ  ゴマサバ  マアジ  ぶり類   キンメダイ

メダイ  スズキ  かます類  タチウオ  ダツ  カンパチ  そうだがつお類



さば類水揚情報

 長井町漁協での11月期のさば類の水揚げは、定置網でマサバ11.7t、ゴマサバ13.9t、たもすくいでゴマサバが86.2t、釣りでマサバ0.4t、ゴマサバ0.3tで、合計112.5tであった。たもすくいにより水揚は前月に比べ大幅に増加した。

長井
松輪
漁期 マサバ ゴマサバ 合計 マサバ
2001年12月
5.3
61.3
112.5
-
2001年11月
0.5
8.9
9.4
-
増減
+11.6
+91.5
+103.1
-
 

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