神奈川県水産総合研究所

2001年6月


漁海況月報


2001-06-454



海況  黒潮  相模湾

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海況

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黒潮:

黒潮の流型

遠州灘沖合の冷水域を迂回した黒潮は、上旬から中旬にかけて、伊豆諸島の東側をS字カーブで北上した。 下旬になると、南東へ突き出していた令水域がなくなり、青ヶ島付近をとおり、黒潮は房総沖へ流れた。

「一都三県漁海況速報」による6月の黒潮流路

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相模湾:

三崎の水温は、6月中概ね20℃台で経過した。月前半は、10日前後の昇温で平年より高めであった。 その後はむしろ水温が下がって、20℃前後で経過し、平年より低めとなった。 また、25日頃には三崎港付近で、赤潮(ヘテロシグマ)が発生した。

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漁況

定置網:(2001年6月1日〜30日)

概要

神奈川県内各定置漁場と伊豆東岸地区の魚種別漁獲量上位10種をに示した。 今月の標本漁場数は前月と比べて、西湘地区、三浦地区、金田湾地区、伊豆地区では変わらず, 湘南地区では1減少した。6月の総漁獲量は943tで、前月の1,243tと比べて3/4に減少した。 地区別の総漁獲量は前月と比べて,西湘地区が3割に減少、湘南地区が4割に減少、三浦地区が2.6倍に増加、 伊豆地区が7割に減少した。三浦地区が386tと最も多く、続いて伊豆地区が303tであった。 最も漁獲量が多かった魚種はマイワシであり、250tの漁獲があった。このうち、三浦地区で223t、湘南地区で21tを漁獲した。2位はマアジで139tの漁獲があった。このうち西湘地区で59t、伊豆地区で54tを漁獲した。3位はブリであり、115tの漁獲があった。このうち三浦地区で97t、伊豆地区で12tを漁獲した。 4位はカタクチイワシであり101tの漁獲があった。このうち湘南地区で68tの漁獲があった。 昨年同期(2000年6月)と比較すると、漁獲が増加したものはマイワシ、ブリであった。 横ばいはマアジであり、減少したものがカタクチイワシ、さば類等であった。

ブリ情報

6月に漁獲されたブリは115tであり,いなだが最も多く99tの漁獲があった。 このうち、三浦地区で97t漁獲された 。わらさは12t漁獲され、このうち伊豆地区で11t漁獲された。

地区別概要



西湘地区:マアジを主体に,前月の354tを下回る119tが漁獲された。 総漁獲量は前年同月(172t)比の7割であり、一昨年同月(125t)比ではほぼ横ばいであった。 マアジの漁獲量は前月(285t)の2割に減少し、前年同月(68t)比でも9割に減少した。 また、一昨年同月(74t)比でも8割に減少した。 じんだの漁獲量は前月(1.7t)の9倍に増加し、前年同月(1.9t)比でも8倍に増加し、 一昨年同月(3.5t)比でも4.2倍に増加した。

湘南地区:カタクチイワシを主体に,前月の316tを下回る125tが漁獲された。 総漁獲量は前年同月(214t)比の6割に減少した。 カタクチイワシの漁獲量は前月(198t)に比べて1/3に減少した。前年同月(43t)比では1.6倍に増加した。

三浦地区:マイワシを主体に,前月の146tを上回る386tが漁獲された。 総漁獲量は前年同月(185t)比で2倍に増加した。マイワシの漁獲量は前月(61kg)に比べて大幅に増加した。 前年同月(61t)比では3.7倍に増加した。

金田湾地区:カタクチイワシを主体に,前月の4.2tを上回る10tが漁獲された。 総漁獲量は前年同月(21t)比で約1/2に減少した。 カタクチイワシの漁獲量は前月(1.2t)に比べて大幅に増加した。前年同月(4.6t)比では1.4倍に増加した。

伊豆地区:マアジを主体に,前月の423tを下回る303tが漁獲された。 総漁獲量は前年同月(323t)比でほぼ横ばいであった。 マアジの漁獲量は前月(179t)の3割に減少し、前年同月(74t)比の7割に減少した。 じんだ漁獲量は前月(7.6t)の5倍に増加したが、前年同月(3.0t)比では、12.5倍の増加であった。


表・相模湾定置網2001年6月及び2000年6月魚種別漁獲量

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三崎魚市場水揚げ状況(2001年5月31日〜6月29日)

概要

今期の水揚げは、全体で531.5tであり、前漁期の292.4tの8割増であった。 魚種別にみると、マイワシが最も多く285.6tであり、前漁期から激増した。 次いで、ブリの96.4tで、前漁期の4倍の水揚げであった。 その他、キンメダイ、メダイ、マアジ、カマス、カタクチイワシ、ダツ、メトイカ、スルメイカの順で水揚量が 多かった。マイワシの漁獲はほとんどがまき網によるものである。 カタクチイワシは今漁期は定置網による漁獲がほとんどであった。 ブリも定置網のよる漁獲が大半であり、いなだが9割以上を占めていた。

表・三崎沿岸魚市場の水揚量上位10魚種

釣り:伊豆諸島方面を中心に操業する船では、底魚釣りがキンメダイの11.8t、メダイが9.6tであった。 沿岸域では、ダツ4.1t、キンメダイ4.0t、などであった。沖合海域は、メダイ25.1t、キンメダイは24.1tで、その他は低水準であった。

定置網:定置網漁は、全体で151.3tであり前漁期の1.3倍の水揚げであった。 水揚げが最も多いのはブリの95.4t、次いでマアジ20.8t、カタクチイワシ10.4t、カマス8.7tなどであった。 ブリは前漁期の4.2倍、マアジは0.4倍、カタクチイワシは0.8倍の水揚であった。

刺し網等:ハギ427kg、カレイ403kg等の水揚げであった。

その他:マイワシ285.6t、カンパチ1.4t、ブリ0.9t等であった。マイワシはまき網による水揚げである。

表・三崎沿岸主要釣漁業魚種別水揚量

三崎魚市場主要魚種月別漁獲量グラフ

三崎魚市場の主要魚種の月別水揚量の推移です。

マイワシ  マサバ  ゴマサバ  マアジ  ブリ  キンメダイ  メダイ

さば類水揚げ情報

長井町漁協でのさば類の水揚げは、5月期は591.1tであったが、6月期はたもすくいによる水揚げが減少し、363.8tであった。 マサバについてはサバ釣り船の漁獲が大幅に増加したため、前漁期の4倍の34.5tの水揚であった。
みうら漁協松輪支所でのさば類の水揚げは、5月期は29.8tであったが、6月期に沿岸サバ釣りが本格化し123.4tであった。
長井
松輪
漁期 マサバ ゴマサバ 合計 マサバ
2001年6月
34.5
329.3
363.8
123.4
2001年5月
8.0
583.1
591.1
29.8
増減
+26.5
-253.8
-227.3
+93.6

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