2007年8月17日更新
栽培技術部
内容
先端技術
ヒラメ栽培漁業
マダイ・ヒラメ種苗放流効果調査
サザエ栽培漁業
アワビ、サザエ放流・追跡調査
栽培漁業とは
有用な水産動物について種苗生産、放流を実施して、天然海域の生産力を利用しながら資源培養を図る漁業です。
今日、神奈川県水産技術センターでは、魚類ではヒラメとホシガレイ、 貝類ではサザエの種苗生産と放流技術開発を行っています。
また、基礎的な技術が確立した魚種については(財)神奈川県栽培漁業協会で生産・放流を実施しています。
協会ではアワビについては、年間50〜60万個生産して県内の漁協に販売しています。また、マダイについても年間80〜120万尾と大規模な放流を実施しています。
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先端技術
薬を使わない安心・安全な農水産物の生産をめざして!
食品に対する安全性については、特に、水産物に対する医薬品の残留など直接われわれの健康と関わりのある問題に対しては社会的な関心が急速に高まっています。
そこで、当技術センターでは、理化学研究所、東京海洋大学、日本獣医生命科学大学と連携して、DNAマーカーを利用したヒラメの優良品種の開発研究に取り組んでいます。
従来の選抜育種法を用いた優良品種の開発では、多大の労力と時間を必要とします。しかし、DNAマーカーを利用することにより(量的形質解析法)、優良品種の開発を飛躍的に早く実現することが可能となります。
すでに、この方法を用いてヒラメのウィルス病のひとつであるリンホシスチス病(写真)に対する抵抗性と関連するDNAマーカーや種苗生産時に頻繁に発生し、問題となっている白化魚(写真)の出現と関係のあるDNAマーカーの開発に成功しています。
現在、他の疾病やその他の優良形質を付加したヒラメの優良系統を開発中です。
今後も、薬剤等を使用しない安心・安全な水産増養殖の実現をめざしていきます。


【リンホシスチス羅病魚】 【白化魚の出現頻度の高い系統】
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ヒラメ栽培漁業

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マダイ・ヒラメ種苗放流効果調査
神奈川県では、相模湾・東京湾併せて毎年5〜6月に20万尾程度のヒラメ種苗と、8〜9月に80〜120万尾のマダイ種苗が放流されております。水産技術センターでは、種苗放流による栽培漁業の効果を把握するため調査を実施しています。



効果調査の方法は、定期的に魚市場で水揚げされたマダイとヒラメの体長の測定と放流魚と天然魚の漁獲割合を調べております。マダイやヒラメは主に活魚で水揚げされますので、活きた魚の測定を行います。商品でもありますので、取り扱いには気を使います。なお各市場での効果調査の様子は
市場を歩く! | に掲載しております。
放流魚と天然魚の見分け方は、ヒラメは表に白い部分があるか、裏に黒い部分があるかどうかから判断します。漁獲物の中に放流魚が占める割合は2割前後と推定されました。


マダイは鼻の穴の形で見分けます。天然魚が左図、放流魚が右図です。天然魚は片側2つずつ鼻の穴がありますが、放流魚は一つに繋がった形になっている魚が多いのです。これを標識に識別しますと、放流魚が漁獲物に占める割合は4割前後と推定されました。

【天然マダイ】 【放流マダイ】
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サザエ栽培漁業

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アワビ、サザエ放流追跡調査
放流効果を把握するため、市場やフィールドで追跡調査を実施しています。

【アワビ・サザエの標識放流追跡調査】 【標識のついた放流サザエ(左側)】
アワビやサザエに背番号のような標識をつけて、漁場に放流します。
潜水により、サイズや生き残り数を把握することで、 種類ごとの成長や効果的な放流方法を検討することができます。

【漁港に水揚されたサザエ】 【放流サザエの殻頂部は乳白色】
放流したサザエがどれくらい漁獲されているのか? 放流による効果を把握する目的で漁獲物の調査を行っています。
放流したサザエの30%以上が漁獲されています。
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