無線局施設

通信室全景

神奈川県の漁業には、東京湾、相模湾を漁場とする沿岸漁業、県外の漁場を対象とする沖合漁業、及び太平洋、大西洋、インド洋など海外の漁場を中心とする遠洋漁業があります。これらの海域に出漁する漁船との無線通信は、年中無休で行われています。
通信施設は、通信所(有人)、送信所及び受信所(ともに無人)からなり、通信所から受信所及び送信所の無線機器を遠隔操作して通信を行っています。通信所は、城ヶ島大橋三浦半島側の付け根にある、三浦水産合同庁舎3階にあります。


遠洋通信設備モールス通信

遠洋漁船との通信席です。短波帯の電波(4〜22メガヘルツ)を使用して、モールス電信で通信を行っています。いわゆる「トン・ツー」ですね。世界の全大洋で操業している漁船と交信しています。右の写真はモールス通信を行っている様子です。モールス電信はアルファベット、数字、五十音、記号など、100種類を越える符号を使って通信しています。


気象実況取材席気象実況

海上保安庁の灯台、自衛隊、気象台で観測される風向、風速、波うねりなどの気象実況を取材する通信席です。足摺岬から犬吠埼までの太平洋沿岸の気象実況を沿岸及び沖合漁船に一日9回定時放送します(右の写真)。ここで集められた気象情報はテレホンサービス(電話:046-881-6041)でもお知らせしています。特徴のある抑揚で「こちらは三崎漁業・・・・」と放送します。


27メガヘルツ通信設備40ヘルツ通信設備

左が27メガヘルツ、右が40メガヘルツの通信席です。沿岸漁船との通信に使用します。ダイレクトに音声を使った無線電話で入出港の連絡や地震、津波等の災害情報の放送を行っています。


漁業無線ファックス送画装置

漁業無線ファックス送画装置です。沖合漁船に一都三県漁海況速報をまた、遠洋まぐろ漁船にまぐろ漁況速報、水温図、相場情報等を短波帯の無線を使って送画しています。


防災行政無線設備

神奈川県防災行政無線設備です。地震災害、台風、大雨洪水、強風波浪等の情報をいち早く得ることができます。大規模地震が発生したときには、県横須賀三浦地区現地災害対策本部との連絡に使用されます。


受信所遠景

八浦原受信所です。三浦半島南端の毘沙門港の近くです。赤白の鉄塔がある場所です。鉄塔は4基あり、アンテナが18面あります。


受信所内

受信所内全景。全部で18台の受信機があります。


送信所遠景

大乗送信所です。受信所から毘沙門港を挟んだ山の上にあります。鉄塔は6基、アンテナは23面あります。


送信所内遠洋送信装置

送信所内全景。送信機は19台です。遠洋漁船との通信を行う送信機。もっとも感度のよい周波数のバンドに合うよう通信所からコントロールします。


アンテナ切り替え装置沿岸送信装置

送信アンテナの切替装置と沿岸漁船と通信を行う送信機。



このように受信所も送信所も建物の中はきれいですが、夏には敷地内に雑草が生い繁るため年に数回は草刈りをしなければなりません。また台風や低気圧がきた後にアンテナ線が切れたり、鉄塔にサビがでたり、メンテナンスは常に欠かせません。


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