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アジと呼ばれる魚が大変多い中で、一般に「アジ」と言えば「マアジ」を指します。

| 【分 布】日本各地の沿岸、東シナ海。特に日本の中〜南部を代表する漁業資源 【形 態】 【生 態】春から夏は北上し、一部沿岸の岩礁域などに棲みつくものもおり、これを神奈川では、「キアジ」といって、脂がのっているため、根付きアジとして珍重されています。 産卵期は、冬から春にかけてで、地域によって異なります。相模湾に来遊するマアジは、主に東シナ海で生まれた資源と考えられており、春から夏にかけて漁獲される小アジ(ジンダ)は、まさにその冬に東シナ海で生まれたマアジで、1年後、20cm前後に育ち、立派なマアジとして漁獲対象になります。 【その他】相模湾では、昔から定置網漁業が盛んで、マアジは定置網で主に2月〜5月に漁獲されています。地元では、「マアジ豊漁時代」と言われた昭和20年代、40年前後、また平成3年頃から現在というように繰り返し地先定置網でマアジが漁獲されてきました。そのため、「相模湾のアジ」として知られるようになり、特に神奈川県西部域の消費地市場である小田原市公設水産地方卸売市場では、地の生鮮アジを「小田原のアジ」として銘柄品と評価して取引しています。 平成13年3月小田原市の「市の魚」としてマアジが選ばれ、名実ともに小田原の魚としての地位を確立しています。 初夏のアジは美味いと言われていますが、淡白な肉質は、刺身、寿司、塩焼き、煮魚、フライ、天ぷらと何にでも利用できる魚として周年人気があります。中でも生のまま調理する「たたき」は小田原が発祥と言われています。これについて、アジの研究者の調べでは、相模湾でアジが豊漁だった昭和40年頃、小田原で遊んだ東京新宿の板前が船で味わった漁師料理のマアジのたたきに感動し、料亭のメニューに板前風アジのたたきとして登場させ、その姿で瞬く間に全国に定着した稀な食文化というのが有力な説です。 アジの干物も(小田原では、「アジの開き」という。)生産規模が拡大し、定着した時期がアジ豊漁時代のこの頃からで、今も昔も小田原の塩干加工業は盛んで各種干物が生産されていますが、その半数はアジの干物が占めているほどです。 |