平成20年定置網漁模様の上半期経過と下半期見通し
「協議機関」
神奈川県水産技術センター相模湾試験場
神奈川県水産技術センター
静岡県水産技術研究所伊豆分場
上半期(1〜6月)の漁況経過
概要:全般的に平年並み。カタクチイワシ、さば類、マアジ主体であった
表1に平成20年上半期の神奈川県及び伊豆半島東岸(西湘地区、湘南地区、三浦地区、金田湾地区、伊豆地区)の定置網漁獲量を示した。
総漁獲量は7,921トンであり、ほぼ平年並みであった(0.9倍)。最も多く漁獲されたものはカタクチイワシであり、次いでさば類、マアジの順であった。カタクチイワシとさば類は平年並みであったものの、マアジは平年を下回った(0.6倍)。ブリは平年並みであり、銘柄ぶり(0.8倍)、わらさ(0.7倍)で平年を下回った。銘柄いなだ(1.3倍)、わかし(6.4倍)は平年を上回った。また、マルソウダ、スルメイカ、スズキ、アカカマス等も平年を上回った。
表1 平成20年度上半期の神奈川県及び伊豆半島東岸の定置網漁獲量

表2に平成20年度上半期の西湘地区の定置網漁獲量を示した。
西湘地区の総漁獲量は2,134トンであり、平年を上回った(1.2倍)。最も多く漁獲されたのはさば類であり平年の2.8倍と好漁であった。次いでマアジは平年を下回り(0.7倍)、カタクチイワシは平年並みだった。ブリは平年並みであり、銘柄ぶり(1.6倍)、わかし(1.8倍)で平年を上回った。その他、スルメイカ(3.5倍)、ウルメイワシ(2.6倍)、ホウボウ(2.2倍)、マイワシ(2.1倍)、イシダイ(1.2倍)、アカカマス(2.0倍)が平年を上回った。
表2 平成20年上半期西湘地区の定置網漁獲量

表3に平成20年上半期の湘南地区の定置網漁獲量を示した。
湘南地区の総漁獲量は1,774トンであり、平年を下回った(0.8倍)。最も漁獲されたものはカタクチイワシであり平年を下回った(0.8倍)。次いでさば類も平年を下回り(0.7倍)、アマジは平年並みであった。ブリは平年並みで、アカカマス(1.6倍)、スズキ(1.5倍)、タチウオ(3.0倍)、サワラ(1.7倍)で平年を上回った。マルアジ(0.8倍)とマイワシ(0.2倍)は平年を下回った。
表3 平成20年上半期湘南地区の定置網漁獲量

表4に平成20年度上半期三浦地区の定置網漁獲量を示した。
三浦地区の総漁獲量は1,531トンで平年並みであった。最も多く漁獲されたものはカタクチイワシで平年並みであった。次いでさば類が平年を大きく下回り(0.5倍)、マアジは平年を上回った(1.3倍)。この他平年を上回ったものは、スズキ(1.6倍)、ブリ(1.5倍:いなだ、わかし主体)、アカカマス(3.1倍)、マルアジ(1.3倍)、ケンサキイカ(1.5倍)であった。マイワシは平年を下回った(0.5倍)。
表4 平成20年上半期三浦地区の定置網漁獲量

表5に平成20年度上半期金田湾地区の定置網漁獲量を示した。
金田湾地区の総漁獲量は152トンであり、平年並みであった。最も多く漁獲されたものはカタクチイワシであり、平年を下回った(0.7倍)。次いでさば類は平年を上回り(1.9倍)、マアジは平年を下回った(0.8倍)。その他、マイワシ(3.7倍)、ケンサキイカ(1.2倍)、タチウオ(1.3倍)で平年を上回った。
表5 平成20年上半期金田湾地区の定置網漁獲量

表6に平成20年上半期伊豆地区の定置網漁獲量を示した。
伊豆地区の総漁獲量は2,329トンであり、平年を下回った(0.8倍)。最も多く漁獲されたものはさば類であり、平年を下回った(0.7倍)。次いでカタクチイワシは平年並み、マアジは平年を下回った(0.4倍)。この他平年を上回ったものはマルソウダ(3.6倍)、スルメイカ(1.5倍)、イサキ(1.6倍)、ヤリイカ(2.9倍)、ホウボウ(2.2倍)であった。ブリ(0.8倍)、サワラ(0.8倍)は平年を下回った。
表6 平成20年上半期伊豆地区の定置網漁獲量

平成20年下半期(7〜12月)の見通し
ブリ
わかし及びいなだの漁獲量は前年並みの低水準であり、7月に入ってもわかしのまとまった漁獲はみられなかったため、わかしの漁獲量は多かった前年(60トン)を下回るであろう。また、近年の漁獲状況から2005〜2007年級群が、いなだ〜ぶりとして一時的に入網することも考えられる。
マアジ
西湘地区では150トンもしくはそれを上回る。湘南地区で150トン、三浦地区で120トン、伊豆地区で130トンと予測。
さば類
ゴマサバ1歳魚主体に伊豆東岸地区で750トン、西湘南地区で1,450トン。
マイワシ
3〜6月のマシラス漁獲量(標本船3ヵ統:8519kg)から、前年(590トン)を上回り、2000トンを超える。
カタクチイワシ
カタクチイワシの下半期漁獲量は上半期漁獲量と高い正の相関が認められる。上半期の漁況経過(主要定置網:2,052トン)から低調であった前年(685トン)を上回る1,000トン程度。
※魚種毎に予測の表現,対象地区などが異なります。