水稲の生育状況(7月15日現在)について

内容

  • 6月2半旬より気温は平年より高く、降水量は少ない傾向で推移している。また、日照時間は6月下旬より平年に比べやや少なくなっている。水稲の生育は、平年並み〜1日程度早く推移している。
  • 草丈は平年並〜やや高く、茎数は平年並〜やや少ない、葉色は平年並みの傾向である。
  • 害虫の発生は、コブノメイガの発生が各地で見られた。イネツトムシ発生は平年並みの予想。
  • 中干しは、7月10日頃から順次始まっており、現時点では概ね順調で効果的になっている。
  • 7月15日時点で、5月中下旬植えの「キヌヒカリ」では幼穂形成始期(出穂の約25日前頃)で、平年並みになっているものと思われる。

今後の作業

今後の水稲の技術指導において、次の点に留意する。

  1. 7月15日現在の生育状況から、平年並〜1日程度早くなっている状況である。

  2. 7月以降、日照が少なくなっているが、水稲の生育に有効な日射量は概ね確保されている。7月16日発表の1ヶ月予報では、気温は平年並〜やや高めで、降水量は平年並〜やや少なく、日照時間は平年並み〜やや多い予測となっているため、生育は平年並みの状態で推移していくものと予測される。(参考:気象庁横浜気象台1ヶ月予報)。

  3. 穂肥(追肥)は、施用時期を平年並みとし、施肥量は気温が並み〜やや高めという気象予報をふまえ、平年並み〜やや多めとする。玄米の充実促進と外観品質向上のために穂肥は行う

    ◆平年では、「キヌヒカリ」は出穂期の20〜15日前頃、窒素成分2kg程度を施用する。

    ◆平年では、「さとじまん」は出穂期の15〜10日前頃、窒素成分2〜3kgを施用する。


    (参考) 追肥は、天候、品種や水田により施用量は異なる。 
    ・好天・高温の場合は多く、日照少なく
    ・低温傾向の場合は少なくする。 
    ・乾田や堆肥施用のない場合は多く、湿田や堆肥施用の場合は少なくする。
    ・堆肥等有機物を施用した場合は、原則として遅めの穂肥とする。


  4. 最も水管理が大切な時期です。
    穂ばらみ期〜出穂期〜乳熟期(出穂前15日〜出穂後10日頃まで)は、最も水を必要とする時期なので、水を切らさないよう注意する。

  5. 日照不足への対策
     水稲の生育時期における日照不足は、同化能力の低下によって軟弱徒長の生育を示す。ただし、日照不足の被害は単独で発生すのではなく、長雨、低温等と複合的に発生する場合が多い。栽培に当たっては、次の点に留意して管理の徹底を図る。

      ・幼穂形成期における日照不足は、同化デンプン蓄積量の低下により頴花数が低下しやすいので、チッソ施用により草勢の維持につとめる。

      ・節間伸長期における日照不足は、節間伸長を助長するので、コシヒカリ等の長稈品種においては浅水管理を行い、茎の伸長抑制を図る。

    • 紋枯病の発生に注意する。
      梅雨明け後、高温傾向が続く場合、紋枯病が発生しやすくなる。「キヌヒカリ」「さとじまん」は紋枯病に弱く、多発すると倒伏し易くなるので、必要に応じて薬剤により防除する。

      *害虫の発生が引き続き遅れている傾向にあるが、害虫の発生情報には十分注意する。 病害虫防除部のテレホンサービス(0463−58−6612)やホームページを活用する。



      (参考)
      *農業技術センター(平塚市)での平年値(概ねの目安)


         農業技術センター(平塚市)での平年値  
        作期 品種名 出穂期(予測値) 穂肥時期 湛水状態期間(水を切ってはいけない期間)
        5月下旬植 キヌヒカリ 8月 6日 7月17日 7月22日〜8月16日
        さとじまん 8月14日 7月30日 7月31日〜8月24日
        6月上旬植 キヌヒカリ 8月11日 7月22日 7月27日〜8月21日
        さとじまん 8月19日 8月 4日 8月 4日〜8月29日
        6月中旬植 キヌヒカリ 8月16日 7月27日 8月 3日〜8月26日
        さとじまん 8月23日 8月 9日 8月 8日〜9月 2日