水稲の台風及び胴割れ米の対策について

内容

  • 台風9号から変わった熱帯低気圧が接近し、8日夜間に関東地方南部を通過しました。
  • 現在、県内の水稲は収穫期〜収穫期直近であり、今後も台風が接近すると強風や大雨等による倒伏等の被害が懸念されます。
  • また、今後も高温が予想されているため、胴割れ等の品質低下が懸念されます。

留意点

台風対策

  1. 事前防止対策

    (1) 用排水路の整備

    (2) 圃場の整備:畦畔、水口、水尻の整備


  2. 被害対策

    (1) 深水湛水:台風の襲来が予測される場合は、水田に水を深く張り、倒伏や急性萎凋を防ぐ。

    (2) 排水対策:浸水、冠水した場合は、速やかに水田から排水し、新鮮な水で2〜3回水を入れ換える。排水時にゴミ等を極力取り除く。

    (3) 早期湛水:風台風の場合は速やかに湛水する。

    (4) 病害虫予防:台風襲来後は、白葉枯病やウンカ類の発生が多くなるので予防に努める。

    (注)台風時の水の見回りの際、安全には十分気をつける。


胴割れ米の発生に注意

  1. 胴割れ米の原因 胴割れ現象のイメージとその要因
  2. 対策

    (1) 適期収穫

    (2) 落水期を早過ぎないようにする

    (3) 乾燥・調製を適切にする


    • 適期収穫

      ○今年は生育が5〜7日早い。

      ○今年は穂数が少ない傾向のため成熟が揃う。

      →遅れ穂が少ないため、収穫適期の幅が狭い。

    • 落水期を早過ぎないようにする。

      ○今年の目安は、収穫の3〜5日前。

      ○理想は3日前、ただし圃場による水切れの特性・コンバイン収穫への支障も考慮。

    • 乾燥・調製を適切にする。

      収穫時・乾燥開始時の籾水分をチェックする。(水分が低い場合、立毛で胴割れ寸前も)

      ○火力乾燥では、胴割れ等の被害が出やすいため、急激に温度を上げないように注意する。

      ○概ね1時間当たりの乾燥速度を0.5〜0.6%とする。
      (0.8%/時間以上では、胴割れ米の発生が増加する)

      ○収穫時に水分が低下している場合や、立毛で乾燥が進んでいる場合。
      ・風だけで乾燥出来る場合がある。
      ・乾燥温度を通常より下げ、乾減率0.5%以下にする。

      ○収穫時・乾燥時に籾水分が高い程、火力温度の影響を受けやすい。乾燥温度を通常より下げないと胴割れする。

      農業技術センター(平塚市)での品種別・作期別成熟期予測

      品種名 田植日 出穂期 登熟日数 成熟期予測
      キヌヒカリ 5月25日頃 8月2日
      (4日早)
      38日 9月8日
      (6日早)
      6月5日頃 8月7日
      (4日早)
      39日 9月14日
      (8日早)
      さとじまん 5月25日頃 8月10日頃
      (平年並)
      41日 9月23日
      (5日早)
      6月5日頃 8月15日頃
      (3日早)
      42日 9月23日
      (7日早)