生育状況
- 気温は、穂ばらみ期〜出穂期までは、平年に比較して低温、出穂期は高温、登熟期前半は低温、後半は高温であった。日照時間は、田植後〜出穂期までやや少日照で経過し、出穂期以降は平年並み〜やや多日照で推移した。
- 出穂期は、平年に比較して早生品種「キヌヒカリ」、中生品種「さとじまん」共に、平年並〜2日程度遅くなった。
- 出穂期前後の高温により、紋枯病の発生が見られたが、その他イネツトムシ等については、目立った被害は見られなかった。
- 出穂期頃の高温や強風等による「褐変籾」の発生が一部の地域に見られたが、心白粒等の障害粒の発生は少なかった。
- 成熟期は、「キヌヒカリ」、「さとじまん」とも平年並〜2日程度遅くなった。 収穫作業は、早期栽培で9月12日頃より始まり、早植地域で9月18日頃から本格的に始まり、順調に経過した。「さとじまん」は10月上旬の降雨のため平年よりやや遅れた。
収量調査結果の概要
- 10月上旬までの各地域における収穫期の調査では、稈長と穂長は平年並み、単位面積当たりの穂数、1穂当たり籾数、総籾数、千粒重はいずれも平年並みとなり、玄米収量は概ね平年並みとなった。
- 玄米品質の概況について、「キヌヒカリ」は乳白米、心白米の発生が多少見られたが昨年より少なく、高温障害の影響は少なかったと思われ、外観品質は概ね良かった。胴割米、茶米や一部斑点米カメムシの被害も見られたが、検査等級は昨年よりも1等米比率が高まった。「さとじまん」は、乳白米、心白米の発生は少ないものの、粒細、変色米(茶米等)が多く、地域によってばらつきが見られた。
ただし、一部の地域では、天候や水利の影響によって胴割れ米が見られた。
農業技術センター(平塚市)での品種別・作期別成熟期(予測値)
| 品種名 | 作期 | 本年出穂期 (対平年差) |
登熟積算温度 | 登熟積算温度到達日 (対平年差) |
登熟日数 |
|---|---|---|---|---|---|
| キヌヒカリ | 5月下旬植 |
8月6日 (±0日) |
1030度 | 9月15日 (+1日) |
39日 |
| 6月上旬植 | 8月13日 (+2日) |
1030度 | 9月24日 (+2日) |
40日 | |
| 6月中旬植 | 8月18日 (+1日) |
1100度 | 10月2日 (+3日) |
42日 | |
| さとじまん | 5月下旬植 | 8月12日 (+2日) |
1050度 | 9月23日 (±0日) |
42日 |
| 6月上旬植 | 8月19日 (+1日) |
1050度 | 10月2日 (+2日) |
42日 | |
| 6月中旬植 | 8月22日 (+1日) |
1100度 | 10月9日 (+2日) |
46日 |
普及指導部現地試験結果(確定値)
| 品種名 | 栽培地 作期 |
稈長 (cm) |
穂長 (cm) |
穂数 (本/平米) |
玄米重 (kg) |
千粒重 (g) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| キヌヒカリ | 厚木市 5/18植 |
76.3 (97%) |
16.5 (97%) |
363 (95%) |
371 (69%) |
22.0 (99%) |
| 南足柄市 5/29植 |
86.8 (106%) |
18.1 (101%) |
359 (94%) |
489 (83%) |
23.1 (103%) |
|
| 伊勢原市 6/10植 |
76.5 (95%) |
16.6 (95%) |
378 (101%) |
526 (107%) |
22.6 (101%) |
|
| さとじまん | 平塚市 6/4植 |
77.3 (101%) |
21.0 (101%) |
329 (99%) |
514 (97%) |
23.6 (102%) |
| 海老名市 6/9植 |
74.7 (101%) |
20.6 (97%) |
335 (106%) |
481 (91%) |
23.9 (100%) |
|
| 伊勢原市 6/15植 |
70.7 (97%) |
21.0 (104%) |
327 (100%) |
557 (101%) |
22.7 (98%) |
- (注)( )内の数値は、平年値に対する比率