内容
- 水稲の生育は、気温が平年並で推移したが、平年並み〜1日程度遅く推移している。
- 草丈は平年並〜やや低く、茎数は平年並〜やや少ない、葉色は平年よりやや淡い傾向にある。
- 害虫の発生は、平年に比べてやや少なく、イネツトムシ発生は平年に比べて遅い傾向にある。
- 現時点では、中干しは平年並み、穂肥(追肥)は積極的に施用した方がよいが、時期はやや遅くしたほうがよい。
留意点
今後の水稲の技術指導において、次の点に留意する。
- 6月29日の1ヶ月予報では、気温は平年並〜やや高めで、降水量平年並〜やや少なく日照時間は平年並である。
- 7月4日現在の生育状況から、出穂期は平年並と予測される。中干しの時期は平年並、穂肥(追肥)は、やや遅くした方がよい。
- 中干しは出穂期の約1ヶ月前に実施し、やや強く5日間程度行う。
- 追肥(穂肥)は、標準的には平年よりやや多めとする。 ◆「キヌヒカリ」は、出穂期の20日前頃、窒素成分2kg(10a当たりNK化成13kg程度)。 ◆「さとじまん」は、出穂期の15日前頃、窒素成分2〜3kg(10a当たりNK化成13〜20kg程度)。
- 農業技術センター(平塚市)での平年値(目安)
作期 品種・系統名 平年出穂期 中干し時期 穂肥適期(予測) 5月下旬植 キヌヒカリ 8月 6日 7月10日頃 7月17日 さとじまん 8月14日 7月18日頃 7月30日 6月上旬植 キヌヒカリ 8月11日 7月15日頃 7月22日 さとじまん 8月19日 7月23日頃 8月 4日 6月中旬植 キヌヒカリ 8月16日 7月19日頃 7月27日 さとじまん 8月23日 7月26日頃 8月 9日 - 雑草が多く残っている場合、バサグラン粒剤・液剤を使用するが、この除草剤は水を落として(落水〜極浅水状態)雑草に除草剤が直接かかるように処理し、処理後3日間落水状態を保った後、入水する。 また、ノビエが多い場合、田植え後15日〜ノビエ4葉期までは、ヒエクリーン1キロ粒剤、田植え後20日〜ノビエ6葉期まではクリンチャーEWが有効である。
- 害虫の発生は早い傾向なので、害虫の発生情報には十分注意する。 農業技術センター病害虫防除部のテレホンサービス(0463−58−6612)やホームページを活用する。 なお、イネツトムシ(イチモジセセリの幼虫)のふ化最盛日予測が7月29日となっている。 *イネツトムシの粒剤による防除(散布)適期は、ふ化最盛期前3〜5日程度が防除適期に当たる。
- 中干しは、好天の場合は3〜5日程度と短く、降雨が多い場合は5〜7日程度と長くする。
大きな切れ目ができる程度に強く中干しを行うと、稲の根を切断し、後半の生育を抑制するので控える。
- 参考情報・文献
平成20年気象庁横浜気象台気象表並びに水稲生育診断調査結果