内容
- 田植え後、気温はほぼ平年並み、降水量は平年よりやや多く、日照は平年より多い傾向である。
- 田植え後の生育は平年並みの傾向で推移している。
- 草丈および葉色は平年並み、茎数はやや多い傾向にある。
- 現状の害虫および病気の発生は、平年に比べてやや少ない。
留意点
今後の水稲の技術指導において、次の点に留意する。
- 日照は平年よりやや多い傾向が続いているため、健全な生育を促進するため、活着後は間断潅水を徹底する。ただし、気温や水温が低い日が続く場合は、水温を確保する水管理(掛け流しをさける等)を行うなど、気象の変化に合わせた栽培管理に努める。
- 6月25日の3ヶ月予報では、7月は、気温は平年よりやや高く降雨量はやや少ないが、8月は気温が平年並みかやや高く、降水量は平年よりやや少ない予報が出ている。
- 一部湿田、深植え、除草剤の薬害等による水稲の初期生育が遅れている場合があるが、生育促進を目的とした追肥は行わない。
- こうした場合の生育の遅れは、根の活性が弱く肥料を吸収できないことによるためであり、元肥の肥料分は残っている。また、初期の追肥は過剰生育や倒伏の原因になりやすい。
- 害虫の発生は平年に比べてやや少ない傾向であるが、ヒメトビウンカの発生が西日本で多くなってきているので注意する。イネツトムシ、ニカメイチュウの発生も常発地では十分注意する。
- 箱施薬を行っている場合は、7月中旬頃まで本田の薬剤散布は必要ない。 病害虫防除部のテレホンサービス(0463−58−6612)やホームページを活用する。
- 代かきをていねいに行い漏れ水を防止し、水が充分かかるよう圃場を均平にする。
- 雑草の発生はやや多い傾向なので、雑草が多く残っている場合は、中〜後期に使用する除草剤を処理する。
- 中期剤で湛水処理の場合、7日以上止め水にする。
- バサグラン粒剤・液剤を使用する場合は、水を落として(落水〜ごく浅く湛水)雑草の葉に除草剤が直接かかるように処理し、処理後3日間落水状態を保った後、入水する。
参考
現時点での稲の生育や天候では、今後の予測はできないが、平年値を次に示す。
- 農業技術センター(平塚市)での平年値(概ねの目安)
- 中干しは、好天の場合は3〜5日程度と短く、降雨が多い場合は5〜7日程度と長くする。
大きな切れ目ができる程度に強く中干しを行うと、稲の根を切断し、後半の生育を抑制するので控える。
| 作期 | 品種・系統名 | 平年出穂期 | 平年中干し時期 | 穂肥時期 |
|---|---|---|---|---|
| 5月下旬植 | キヌヒカリ | 8月 6日 | 7月 7日〜12日 | 7月17日頃 |
| さとじまん | 8月14日 | 7月15日〜20日 | 7月30日頃 | |
| 6月上旬植 | キヌヒカリ | 8月11日 | 7月12日〜17日 | 7月22日頃 |
| さとじまん | 8月19日 | 7月20日〜25日 | 8月 4日頃 | |
| 6月中旬植 | キヌヒカリ | 8月16日 | 7月17日〜22日 | 7月27日頃 |
| さとじまん | 8月23日 | 7月24日〜29日 | 8月 9日頃 |