〜水稲の生育状況・収量調査の結果(12月3日現在)について〜

内容

  • 気温は田植え後平年並みに推移していたが、7月上旬になると平年よりやや低くなった。その後、7月中旬以降平年より高くなり、出穂期から出穂期以降高温傾向で推移した。生育状況は、草丈がやや高く、茎数がやや少なく、葉色がやや濃くなり、有効茎歩合がやや高く、本県としては概ね順調な生育を示した。
  • 出穂期は、早生品種「キヌヒカリ」、中生品種「さとじまん」共に、平年に比較して並〜4日程度早くなった。
  • 高温により紋枯病の発生、出穂期の高温や強風等による「褐変籾」の発生が一部の地域に見られた。出穂後も前半が高温となり、心白粒等の障害粒の発生が見られた。  「さとじまん」の白葉枯病は、発生が認められる程度であった。
  • 成熟期は、「キヌヒカリ」、「さとじまん」とも平年より2〜3日早くなった。  ただし、6月中旬植えについては、平年より2日程度遅くなった。 収穫作業は、早期栽培で9月10日頃より始まり、早植地域で9月15日頃から本格的に始まったが、特に「さとじまん」は秋雨が10月以降も続いた影響等により平年よりやや遅れた。
  • 10月上旬までの各地域における収穫期の調査では、稈長は平年並みで穂長は平年よりやや長く、単位面積当たりの穂数は平年並み〜やや多く、1穂当たり籾数も平年並みであり、総籾数は平年並み〜やや多く、千粒重はやや重くなった。 玄米品質の概況について、「キヌヒカリ」は乳白米、心白米の発生が多少見られたが昨年より少なく、外観品質は概ね良かった。胴割米、茶米や一部斑点米カメムシの被害も見られるが、粒の充実が良いことから、検査等級は昨年よりも1等米比率が高まった。「さとじまん」は、乳白米、心白米の発生は少ないものの、粒細、変色米(茶米等)が多く、地域によってばらつきが見られた。

    農業技術センター(平塚市)での品種別・作期別成熟期(予測値)

    品種名 作期 本年出穂期
    (対平年差)
    登熟積算温度 登熟積算温度到達日
    (対平年差)
    登熟日数
    キヌヒカリ 5月下旬植
    (厚木市)
    8月5日
    (△2日)
    1030度 9月13日
    (△2日)
    39日
    6月上旬植 8月11日
    (△3日)
    1030度 9月21日
    (△3日)
    41日
    6月中旬植 8月15日
    (△1日)
    1050度 9月27日
    (+2日)
    43日
    さとじまん 5月下旬植 8月12日
    (△4日)
    1050度 9月24日
    (△3日)
    43日
    6月上旬植 8月16日
    (△3日)
    1050度 9月29日
    (△2日)
    44日
    6月中旬植 8月22日
    (△1日)
    1080度 10月9日
    (+2日)
    48日

    普及指導部現地試験結果(確定値)

    品種名 栽培地
    作期
    稈 長
    (cm)
    穂 長
    (cm)
    穂 数
    (本/平米)
    玄米重
    (kg)
    千粒重
    (g)
    キヌヒカリ 厚木市
    5/21植
    76
    ( 97%)
    16.3
    ( 98%)
    373
    (103%)
    516
    ( 97%)
    23.6
    (108%)
    伊勢原市
    6/4植
    82
    (105%)
    17.3
    (101%)
    388
    (100%)
    535
    (104%)
    22.6
    (104%)
    南足柄市
    5/28植
    81
    ( 99%)
    17.8
    (104%)
    424
    (117%)
    639
    (114%)
    23.6
    (108%)
    さとじまん 平塚市
    6/4植
    79
    (100%)
    21.6
    (104%)
    345
    (105%)
    567
    (108%)
    24.1
    (105%)
    海老名市
    6/10植
    71
    (105%)
    26.0
    ( 94%)
    345
    (111%)
    562
    (106%)
    24.8
    (104%)
    伊勢原市
    6/15植
    73
    (101%)
    20.7
    (100%)
    352
    (109%)
    581
    (107%)
    23.4
    (101%)
    (注)(   )内の数値は、平年値に対する比率