組織の概要

足柄地区事務所

研究課の業務概要

 研究課は神奈川県西部を中心に裁培されているカンキツ、キウイフルーツ等の果樹を対象にした研究を行っています。


根府川分室
果樹

普及指導課の業務概要

 普及指導課は足柄上地域(南足柄市、開成町、松田町、山北町、大井町、中井町)、西湘地域(小田原市、湯河原市、真鶴市、箱根町)の果樹、野菜、加工、花きと県下の茶への技術支援を行っています。


茶園
タマネギ

普及管内概要

 当管内は県西部に位置し、小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町の2市8町からなっている。総面積635平方キロメートル、総世帯数13万戸、総人口36万人。地理的には中央に足柄平野が広がり、西部に箱根外輪山、北部に丹沢山塊、東部には曽我丘陵や大磯丘陵が連なっており、平野部を酒匂川が流れ相模湾に流れ込んでいる。気候は中山間地域を除き平均気温15℃前後と温暖で、降水量2,000mm前後で、夏に多く冬に少ない。


足柄の農産物


 茶は、丹沢山塊西麓および箱根外輪山南東部の中山間地の傾斜地を中心に栽培され、大部分は兼業農家により担われている。県下の中山間地域の基幹作目として位置づけられているほか、西湘地区では、みかん転換作物としても栽培されている。

 荒茶加工は、地域あるいは集落ごとに組織された茶業組合や個人の荒茶工場で加工されており、足柄上地区19工場、西湘地区6工場、秦野地区7工場、津久井地区2工場、清川地区1工場の合計35工場ある。

 荒茶工場で加工された荒茶は、(株)神奈川県農協茶業センターが一元集荷し、「足柄茶」の銘柄で直販を主体にした販売が行われている。

 「足柄茶」の銘柄維持のため産地拡大と増産対策が図られており、水田、畑作地帯における新しい茶産地の形成を県、町、農協が協力し重点的に行なっている。また、既存産地においては、ドリンク原料として需要の高い二番茶以降の生産振興を図っている。


ミカン

 管内の温州みかん栽培面積は 1,201haで、栽培地域は管内全市町に及び、中でも小田原市西部から湯河原町にかけての海岸地帯は、耕地のほとんどが温州みかんと中晩柑で占められ、地域の重要な作目となっている。また、ハウスミカンは、9.9haで共販体制で出荷されている。

 優良系統の導入と高品質安定生産を柱にみかん振興が取り組まれ、農家や園地の指定・登録制を盛り込んだ高品質みかん集出荷方式も取り入れられている。また、伊豆・箱根の観光地を控えた立地条件を生かし、直売や宅配便の利用、もぎとりやオーナー制が広く行われている。


落葉果樹

 小田原市曽我・下曽我地区を中心に古くから栽培されている梅は、梅酒用の‘白加賀’、小田原特産の漬け梅用の ‘十郎’ともに品質が優れ、生梅として中央市場でも高い評価を得ており、都市近郊という立地条件を生かして有利販売されている。‘十郎’を使った農家手づくりの梅干は、梅本来の良さを生かし、しそを用いない「白干し」として有名である。また「梅ジャム」、「梅ドリンク」、「梅わいん」等も登場している。安定生産のために授粉樹の導入と省力化のための低樹高栽培や幼果期の凍霜害防止対策としての防霜ファンの導入が行われた。足柄上地区においては、みかん転換果樹として新植され生産量が増加しているところである。

 キウイフルーツは、みかん価格の低迷以来、みかんに変わる転換作物として急速に拡大され、20余年を経過しており、現在 130haが栽培されている。近年溶液授粉等の省力技術が導入され、品質面では国内の他産地を圧倒する高品質を維持している。

 また、足柄平野の水田地帯では、幸水・豊水を中心になしの栽培が盛んである。

 かきは、富有、松本早生、西村早生等が栽培されている。

 更に、大井町、開成町、南足柄市では水田転作作物として、いちじくが4ha栽培されており、樹上完熟出荷によりブランド化し、品質の安定化を目指している。


野菜

 小田原市下中地域・中井町を中心にタマネギ、南足柄市・中井町・大井町・開成町でシソ、中井町・大井町でダイコンおよびニンジン、小田原市・開成町・大井町などの水田地帯でハウスいちご、小田原市・中井町などでナスが栽培されている。また、小田原市街地では、ホウレンソウなどの軟弱野菜の栽培が盛んである。

 生産物の大半は、小田原市場を経て地場消費されているが、一部、タマネギ、ダイコン、イチゴなどは共販によって県内市場に送られている。その他に、生協等との契約栽培や直売も盛んである。

 環境保全型農業への取り組みが進み、安心安全な販売品目の提供を目標に県環境保全型農業推進運動への参加組織が着実に増えている。さらに養液栽培を行っている施設野菜生産者は、管内全域を対象にした足柄養液耕研究会を組織して、広域的な活動を行っている。


花き・観賞樹

 施設花きでは、バラ、カーネーション、シクラメン、洋ラン、花壇苗が栽培されている。市場出荷が主体だが、都市化の進展にともない直売も行われている。大規模産地の台頭や輸入花きの増加により価格が低調であるが、オリジナリティーの高い花づくりに活路を見出そうとしている。直売施設を中心に仏花の需要期に合わせた切り花生産が行なわれ、直売品の品目拡大に貢献している。しきみ等の枝物やレッドロビン等の観賞樹の生産もみかん転換作物や複合経営の一部門として導入されている。