ワカサギについての話題を提供しますワカサギの採卵についていろいろな情報を提供します。
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親魚養成
孵化後100日目以降の稚魚は、野外にある500tのコンクリート水槽(写真左下)に移収して飼育を継続します。
地下水の掛け流しですが、水槽容量が大きいので夏場には水温が上昇しやすくなります。これを防ぐために、寒冷紗で作製した遮光枠を水面に浮かべています(写真下中央)。また同時に、アオミドロやアミミドロなどの藻類の大量繁殖を防ぐ役割もあります。
以前は魚の収容前に、施肥によりミジンコを増やしておきましたが、数日で食べ尽くしてしまうので今は行っていません。
そこで、餌はアユ育成用の配合飼料を与えます。日間給餌量は体重の2〜3%で、朝と夕方の2回に分けて自動給餌します(写真右下)。
ただし、ワカサギはアユほど摂餌が活発ではないので、時間をかけて少量ずつ与えます。成熟が進んでくる12〜1月からは、餌食いが低下するので給餌量を減らしてゆきます。
野外水槽に移収した後の生残率は70〜75%ほどです。1年で平均全長110〜130mm、体重9〜15g ほど成長します。
ワカサギの抱卵数は体重の約1000倍数ですので、1尾のメスから9,000〜15,000粒の卵を採ることが出来ます。また、大きいものは体重が30gを超える個体も見られます。
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初期飼育放流の実例
一般的にワカサギの増殖では、孵化放流という手法が用いられます。陸上施設において孵化させた仔魚をそのまま放流するか、卵を湖面や流入河川で管理して、仔魚がそのまま泳ぎ出すというものです。
しかし、ワカサギは孵化後数日の間に餌を食わなければ、その後の生残は見込めないとされています。よって、孵化放流では湖内における初期生残が、放流時の餌料環境などに大きく左右されると考えられます。この対策として、初期飼育して成長させた稚魚を放流する方法があり、これまでに粗放的飼育・放流の試みが数例あります。
当場では、より確実に餌付けすることが可能な集約的飼育を、(財)山北町環境整備公社と共同で試みることにしました。
2003年4月に丹沢湖畔にある90tコンクリート水槽で孵化仔魚の飼育を開始しました。飼育水槽や給餌方法は、前述の初期飼育研究で得られた知見を応用しました。その結果、約1ヶ月間の飼育で体長15mmほどに成長した稚魚を約100万尾放流することができました。
ワカサギの初期飼育は決して困難ではありません。今後は、湖内生残率の向上が飼育コストに見合うか否かを、放流後の調査で評価する必要があるでしょう。
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| :飼育に使用した水槽。寒冷紗で遮光を施した。 | 水槽脇でワムシの連続培養・自動給餌を行う | 夜間、集魚灯に集まった稚魚を取り上げ |
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| 高密度培養したワムシをふ化したワカサギに給餌 | 計数した後に放流。 |