神奈川県水産技術センター 内水面試験場

外来魚対策

 > 外来魚対策 

 皆さんは「外来生物」という言葉をご存知ですか?「外来生物」とは、もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって外国から入ってきた生物のことを指します。魚類では北米産のブラックバス(オオクチバス、コクチバス)とブルーギルが有名です。これらは繁殖力が強く魚食性なので在来魚を食害することで漁業資源や生態系に影響を及ぼすことが懸念されます。
 そこで内水面試験場では、国土交通省からの委託により、その影響を小さくするための手法開発に取り組んでおります。
平成17年度はブラックバスを主な対象としてどのように捕まえればよいのか、について試験を実施しました。
 ブラックバスは春から初夏にかけて、湖沼の岸寄りの浅い水底に産卵床を作り、そこに産卵をします。そして、稚魚が産卵床を離れるまで、雄の親魚が卵や仔魚を守る性質があります。この産卵床に小型刺網(写真1)を設置したところ、短時間のうちに親魚を捕獲することができました。この方法は容易にブラックバスを捕獲することでき、また親魚を取り除くことで卵や仔魚は生き残れず、繁殖を抑制できることが期待されます。 
 通常の刺網(写真1)では、ブラックバスの体長と目合(網目の大きさ)の関係を調べ、体長の1/3から1/4程度の目合で捕獲できることが分かってきました。
例えば35cmのブラックバスを捕まえるには目合10センチの刺網を用いるなど、成長段階に対応して捕獲することが可能となります。
 しかし、どんなに確実に捕獲できる手法でも、経費や人手がかかり過ぎれば、あまり意味がありません。今後も、色々な手法に取り組んで効率のよい手法を検討していきます。
刺し網で漁獲されたオオクチバス 刺し網で漁獲されたコクチバス
漁協だより H17 より

(神奈川県水産技術センター内水面試験場 相澤 康)

外来魚の研究成果
コクチバス親魚の産卵床保護行動 
外来魚を増やさない、減らす研究 
キャッチアンドリリース
芦ノ湖におけるオオクチバスの食性
オオクチバスの産卵生態とよう卵数について 神奈川県淡水魚増殖試験場報告NO26
オオクチバスの発生とふ化仔魚の発育過程について 神奈川県淡水魚増殖試験場報告NO25
魚の生活を守る 
秦野市今泉名水桜公園で外来魚駆除

 

ページのトップに戻る