神奈川県水産技術センター 内水面試験場

研究成果抄録 平成11年度 

業績発表大会 > 平成11年度業績発表大会

課題名 全雌三倍体アユの養殖企業化試験 (PDF)
抄録 全雌三倍体アユの養殖企業化に向け、同種苗を養殖業者に試験的に配布し、養殖業者の飼育池における成長、生残等を調査した。結果については、水温下降期にへい死が発生したものの、良好な成長及び歩留まり76.2%を示し、民間業者の養殖池において養殖可能と判断された。
課題名 アユ冷水病ワクチンアジュバンド添加効果(PDF)
抄録 アユ冷水病対策に向けてワクチンの効果および持続性を向上させるアジュバンド(免疫増強剤)を添加した同病ワクチンの投与を行い、その有効性を検討した。アジュバンドを添加することにより血中抗体価が上昇したことから、アジュバンド投与によりアユの抗体産生能力が高まることが明らかとなった。
課題名 耳石の形態による人工産アユと海産アユの識別(PDF)
抄録 人工産アユと海産アユの耳石形態を比較したところ、顕微鏡下で容易に判別できる2つのタイプに分類された。海産はAタイプを、人工産の成魚はBタイプを有していた。人工産の稚魚は両タイプを有していたが、成長に伴いBタイプになることが示唆された。このことから河川調査において人工産アユを識別できる可能性が示された。
課題名 相模大堰稼働前後の相模川の魚類相(PDF)
抄録 相模川に生息する魚類等の種類と分布等の現状を把握し、将来の生態系保全対策の資料とするために、魚類相調査を行った。相模川水系39地点で22科50種の魚類が確認され、オイカワとウグイの2種で全採捕尾数の60%を占めた。相模大堰周辺では大堰稼働以前と比べ、堰上流の湛水域では確認魚の種類が減少し、堰下流では確認魚の種類が増加した。このことは相模大堰の稼働に伴う環境の変化によるものと考えられた。
課題名 ホトケドジョウの量産技術開発(PDF)
抄録 絶滅危惧種であるホトケドジョウの、効率的な量産技術を開発するため、2tFRP水槽を使用して試験を行った。雌雄それぞれ、10尾、20尾、30尾を各水槽へ収容し、キンラン(人工水草)に自然産卵させた。結果は、20尾ずつを収容した水槽が、最も多く稚魚が得られ、親魚あたりの稚魚数が多くて効率が良かった。得られたふ化仔魚を2tFRP水槽へ収容し、アルテミアと初期配合飼料を給餌し、約5000尾の種苗(体長3p)を生産することができた。
課題名 川崎市生田緑地におけるホトケドジョウの生息地復元(PDF)
抄録 絶滅危惧種であるホトケドジョウ生息地を、川崎市生田緑地に復元するため、湧き水を導入したビオトープを3箇所造成し、放流試験を行った。
いずれの復元池においても、稚魚が大量に発見され、繁殖が確認された。また、翌年、繁殖した稚魚が親魚に育成し、継続して繁殖した。
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