神奈川県水産技術センター 内水面試験場

アカザふ化観察記録

水面試験場では、希少淡水魚の保護増殖に取り組んでいますが、平成9年7月アカザを水槽で産卵させることに成功し、ふ化仔魚が誕生しました。 
分布調査で採集したアカザを飼育して親魚として養成し、ホルモン注射によって産卵を促進させる手法により、増殖試験に取り組んでいました。 
試験の方法は、ガラス水槽(60cm)にアカザの親魚を雌雄1尾ずつ入れ、水温を約20℃に維持し、水槽内に産卵礁を入れて自然産卵させます。 試験を行っていた3尾の雌のうちの1尾が産卵しました。卵の大きさは約3〜4mmで、産卵数は約50粒です。1週間後には17尾がふ化しました。
また、本種は卵を護る習性があると言われていましたが、その行動の一部も確認することができました。 

 

oya アカザ親魚

顔つきはナマズ、体はドジヨウといったところでしょうか?
体色は柿色で大型のもので10cmを越えます。
顔のアップ
ran 7月2日撮影

産卵後1日目

産卵数約50個、直径3〜44mm
親が卵付近を離れず卵を守っている様子が観察された。
7月7日撮影

産卵後6日目、ふ化が始まりました。
卵黄がラクビーボール状に変化し、しっぽを盛んに動かしています。
ふ化直前
1day ふ化仔魚

しっぽを盛んに振って動かしますが卵黄が大きいためほとんど移動はできません。
全長約6mm
7day ふ化後7日目

活発に動き回る。負の走光性が見られ、物陰に隠れようとしていた。
眼や脊椎骨がはっきりしてきます。
 8day  ふ化後8日目

卵黄にはっきりと太い血管が見える。

暗いところを好み物陰に隠れます。
まだ卵黄が残っています。
 26day ふ化後26日目 
 95day  ふ化後95日目 

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