神奈川県水産技術センター 内水面試験場
| レッドリスト | 県カテゴリ:絶滅危惧TA類 | 国カテゴリ:絶滅危惧U類 |
| 自然分布は北海道を除く日本各地で、朝鮮半島や中国大陸にも生息しています。平地の池や水田、用水路等に生息し、日中は水面付近を群れで泳ぎます。 雑食性で4p程度になります。 神奈川県下では、過去に各地に生息していましたが、現在の確実な生息地は極めて限定されています。横浜市内や相模川等でも見られますが、これは人為的に放流された可能性が高いと思われます。 メダカは、その生息地域により遺伝子レベルでの差異が生じており、放流する場合は、その系統について十分配慮する必要があります。 県教育センタ−や内水面試験場では、系統別にメダカを保存しています。 本種は環境庁レッドリストでは絶滅危惧U類、県レッドデータブックでは絶滅危惧種Fとされている。神戸川、境川、引地川、相模川および酒匂川の各水系から採集された。酒匂川水系のメダカは、生化学的に分析され、過去と現在の遺伝子組成にほとんど変化がないことが判明した24)。そのため、この地域は現在も在来メダカが生き続けていることが証明されている。 しかし、他の水域は人為的な放流による可能性が高い。最近の県内の記録を見ると、この他にも、鶴見川、大岡川、侍従川等)で採集記録があるが、周囲の状況や昔の記録から判断すると、明らかに人為的な放流によるものであろう。かなり以前から県内各地でメダカ放流が行われ、今でも試験場が把握しているだけで、相模川や境川等の多くの河川やため池にヒメダカや業者から購入した他地域のメダカが放流されている。 メダカは最近の研究で、外部形態や遺伝子組成の違いにより、4つの大きな集団に分けられている。さらにそれぞれの集団の中でも、細かくいくつかの小集団が存在する。つまり、メダカは種としては1つでも、地域によって違う遺伝子を持った地域個体群が分布する。現在、一部の市町村や市民等が行っている系統を無視した無秩序な放流は、こうした異なる地域のメダカを混ぜ合わせ、地域個体群を台無しにしてしまう。メダカを増やそうとする善意が、かえって貴重な在来メダカの生息地を破壊してしまうのだ。 その一方で、最近は地域個体群を考慮したメダカの保護活動も見受けられる。藤沢市や横浜市、鎌倉市等では、行政や研究者、市民等が協力して、地域ぐるみの取り組みを行い、各地の在来メダカを保護している。しかしながら、これらの地域のメダカは、小学校の水槽やビオトープ等でほそぼそと生き残っているだけで、自然生息地は既に消滅した。 この厳しい現状の中で、あの童謡「メダカの学校」の発祥の地である、小田原市内の生息地が奇跡的に残った。この生息地は、神奈川県最後の自然生息地と言う生物的価値と、童謡「めだかの学校」の発祥地と言う文化的価値の両面を併せ持っているので、全国的な視野で見ても、有数の貴重な生息地と言えるだろう。この生息地を守り、次世代へと引き継いで行くために、総合的な保全対策を推進する必要がある。 |
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| オス | |
| メス | |
| この卵を、水草などにくっつけます | |
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| ふ化したばかり | |
田んぼと有機的につながっている小川にメダカはすんでいます。