アユ親魚養成と種苗生産
> 種苗生産[目的]
アユの種苗生産は昭和51年度から淡水魚増殖試験場(淡水試)で実施してきたが、平成7年度から民営化されて平成7〜9年度は(財)神奈川県フィッシングパーク、平成10年度から(財)神奈川県内水面漁業振興会が実施している。
内水面試験場(内水試)は種苗生産に必要な発眼卵を供給するための親魚養成と、種苗生産の技術支援を行う。
[方法]
アユ種苗120万尾生産には発眼卵600万粒が必要で、そのために、親魚10,000尾を50トン水槽(丸池)2面で飼育を開始し、採卵時期までに選別を2〜3回行い最終飼育尾数を1,000尾/面、計2,000尾にする。
給餌は配合飼料を給餌器により1日4回行い、給餌量は魚体重の3%で行う。
雌雄の選別は8月中旬に行い、選別後は雌雄別に飼育する。
採卵は1日おきに親魚を取り上げて、排卵魚体を鑑別し行う。
採卵後の受精卵は屋内水槽で流水により管理し、採卵8日後に発眼卵をアユ種苗生産施設に輸送して収容する。
技術支援は種苗生産の開始から河川放流用配布終了まで飼育管理等を行う。
[結果]
平成7〜lO年度における親魚養成結果で魚体重は45〜78g、採卵数は20〜38千粒/尾、ふ化までの日数は9〜1O日であった。
淡水試での平成5〜6年度の親魚養成結果では、魚体重100〜120g、採卵数43〜60千粒/尾、ふ化までは12目であった。
このように、内水試における親魚養成では、成長が淡水試時より悪くなったために採卵数も少なくなった。この原因としては飼育水温の違いによるもめと考えらる。
4月〜9月の水温を比較すると最も成長する時期の6〜7月に7℃以上内水試で低くなっている。(内水試:11〜13.5℃、淡水試:18.5〜21.3℃)ふ化までの日数は内水試が2〜3日早くなっている。これは採卵時期の水温が内水試(19〜20℃)が淡水試(16-7℃)より3℃高くなっているためである。
種苗生産は淡水試時と同じ方法で行い生産量も同量生産できている、
技術支援は生物餌料の培養、飼育水の管理、急病対策、選別、取り上げ等を生物工学チーム全員が交代で行った。コンテンツの本文を記述します。
平成10年度内水面試験場業績発表大会より