アユ全雌三倍体魚企業化試験
> アユのバイテク| 目的 | 通常では1年の寿命しかないアユの染色体を三倍体化し、なおかつ全雌化することで、1年以上の養成を可能にし、魚体の大型化及び端境期出荷により養殖用に付加価値をつけ、市場での消費拡大によりアユ養殖業を振興するため、全雌三倍体アユ種苗を養殖業者に試験的に配布し、養殖業者の飼育池における成長及び生残等を調査するとともに、販路開拓を併せて行い、企業化を図る。 |
| 方法 | 前年度に雄性ホルモン(17α−メチルテストステロン)15ppm の配合飼料を72日間及び75日間投与して作出した性転換雄魚と通常二倍体魚の雌を用いて量産し、平成11年7月に本県養殖 業者に合計4,000尾配布し、同年10月まで飼育管理を行った。1月毎に全長,体長,体重及び生殖腺重量を測定した。 |
| 結果 | 体重とGSIの変化を図 、生残尾数と水温の変化を図 に示す。10月までに、全長は25.1cm、体重は167gまで増加した。GSIはほとんど変化がなかった。水温は当初21.5℃あったが、11月には16℃まで低下した。生残尾数は、10月までは90%以上が生残し、良好な歩留りを示したが、11月に80%を下り、へい死が続いたため、販売試験は中止した。へい死の主な原因いついては、三倍体作出時、猛暑による高水温により倍数化処理時期が例年とずれたため、三倍体化していない個体が発生し、成熟雌が発生したことなどが考えられた。 |


平成11年度水産総合研究所内水面試験場業務概要